離れて暮らす親への不安や介護への意識を調査 会いたい頻度の理想は「月1回」だが現実は?
高齢化社会が進展する中、年老いていく高齢の親と離れて暮らしている人は、不安に感じることが多いのではないか? そこで、タイガー魔法瓶(大阪府門真市)は、11月11日の介護の日にちなみ、60歳以上の親と離れて暮らしている30代以上の男女313人に、離れて暮らす親への不安や介護への意識について調査を実施した。調査は10月19日、20日の両日に行った。介護の日は平成20年、厚生労働省が「国民に介護の啓発を実施するための日」を11月11日に制定した。
たまに実家の親に何度か電話をかけても出ないと、ドキドキしてしまう経験があると思うが、元気な時でもそうなのだから、介護が必要になればなおさらだろう。やがては起きうる親の介護について、漠然とした不安を感じている人は76.1%と、実に4人に3人までが親の介護について心配している状況。ただ、実際に介護に備えて準備をしていると答えた人は12.8%に過ぎず、介護への不安がありながらも備えている人は少数派だ。不安を感じるのは、相談する相手がなかなかいないからかもしれない。調査では、全体の58.1%が介護について身近に相談できる人がいないと回答していた。
一方、 離れて暮らす親と実際に会っている頻度について聞くと、「1年に1回以下」が23.0%と最も多い。理想の会いたい頻度は「月に1回」が21.4%で最も多く、会いたい気持ちと行動に大きなギャップがあるようだ。連絡する頻度についても、5割以上が「月に1回」以下と寂しい結果に。連絡の頻度についても約7割の人が「月に1回」以上は連絡をとりたいと回答したが、こちらも理想と現実に大きな差が生じている。
離れて暮らす親への不安を聞くと、「転倒などのけが」が46.6%でトップ。このほか、「家事の中での認知機能の低下」「電話や訪問による犯罪被害に巻き込まれないか」が多い。なら、親の行動を確認できる見守り機能を備えたIoT機器が欲しいところだが、9割以上が利用していないとしていた。