古来の人物や史跡にまつわるエピソードを紹介しながらその奥にある深い意味や不思議な関わりを楽しく紹介していく神話・伝説の探訪アプリ「たまむすび」(ミックウェア・神戸市)。エピソードにゆかりのあるスポットをつなぐ謎解き(クエスト)やそのスポット間を効果的にめぐるための経路検索、交通機関のデジタルチケットの購入ができる。このほど、ミックウェアと伊賀鉄道(三重県伊賀市)が「たまむすび」を利用した「まちおこし共創事業」に合意し、「たまむすび」で伊賀エリアでのコンテンツ提供がスタートした。

　「たまむすび」は主な5つの機能を持つ。「絵巻」では、地域のエピソードやゆかりをイラストで表した絵巻を入り口に「たまむすび」の旅が始まる。「カード」は、オブジェクト(人や寺社のイラスト)をタップすると開き、その地域の神話や伝説にまつわる「人・もの・こと・場所」の概要を読むことができる。それぞれの場所を登録すれば実際にその土地を探訪するプランも作成できる。「クエスト(謎解き)」は、地域のエピソードに関連した謎解きにクイズ形式で答え、楽しく学びながらお出かけできるプログラム。「探訪」では、出発駅を指定すると、カードで読んで登録した「ゆかりの場所」を探訪する順番・所要時間・交通経路など、自動的に便利なルートを生成できる。そして、「チケット購入」。アプリ内でお得な伊賀鉄道デジタル1日フリー乗車券の事前購入ができる。

　伊賀市の観光中心部は「伊賀上野」として知られ、天守を持つ上野城やその城下町、これに関わる伊賀忍者の歴史を持ち、松尾芭蕉生誕の地でもある。また、伊賀焼などの伝統工芸品にも恵まれている。「たまむすび」と伊賀鉄道のデジタル1日フリー乗車券「伊賀鉄道で『たまむすび』～神話・伝承探訪１日乗車券～」(大人740円、小児370円、税込み)を利用して、沿線に眠っている神話や歴史伝承をめぐり、その奥に隠されたエピソードを読んだり謎解きクイズを楽しんだりしながら地域を探訪してもらうお出かけ体験を提供する。