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香川県で「第6回たかまつ国際古楽祭」 テーマは「シェークスピア」

第6回たかまつ国際古楽祭2023ポスター(Photography:Shintaro Miyawaki/Model:Nao Osato)
第6回たかまつ国際古楽祭2023ポスター(Photography:Shintaro Miyawaki/Model:Nao Osato)

 県庁所在地の高松市を中心に、香川県を舞台とした国内最大級の古楽の祭典「第6回たかまつ国際古楽祭」(たかまつ国際古楽祭実行委員会主催)が、9月29日(金)から10月1日(日)の3日間にわたって開催される。

 同音楽祭は2017年にスタート。高松市出身のフルート奏者で、ヨーロッパと日本を股にかけて活躍する柴田俊幸氏が芸術監督を務める。6回目の今回は、シェークスピアをテーマに「あしたの古楽」と銘打ち、海外からのゲストアーティストほか、多彩な古楽器奏者たちが香川に集結する。ブリュッセル王立音楽院で教鞭を執り、国際的に活躍するリコーダー界の大ベテラン、パトリック・デネッカー氏を筆頭に、国内外で活躍する日本の注目の若手たちが一堂に会する貴重な機会。

柴田俊幸 たかまつ国際古楽祭芸術監督
柴田俊幸 たかまつ国際古楽祭芸術監督

 オープニングを飾るのは、バグパイプ。古楽バグパイプ演奏家・製作家の近藤治夫氏が漁船に乗り、ファンファーレを吹きながら男木島に上陸するなど、迫力満点のパフォーマンスを予定。昨年に引き続き、現代アートの聖地・直島でも、地元島民の主導による「島古楽」が開催される。「国際尺八コンクール2018 in ロンドン」の覇者で、幅広い活動を展開する黒田鈴尊氏が香川初登場。尺八とバグパイプやフルートとのコラボも注目される。

 メインのガラ・コンサートを同県さぬき市の「源内音楽ホール(さぬき市志度音楽ホール)」で初開催。同ホールは、20世紀最大のフルート奏者として知られるジャン=ピエール・ランパル(仏、1922-2000)が愛し、1988年に名誉館長に就任した“中四国トップクラスの響き”を誇る音楽専用ホール。“ランパルメモリアルホール”としても知られている。計10人のアーティストが出演し、第1部では、海外の古楽シーンでも次代を担う存在として期待されるソプラノの佐藤裕希恵氏らが、シェークスピア(1564-1616)時代の音楽のほか、シェークスピアの演劇作品に影響を受けた作品を披露。この時代に誕生し、日本でもよく知られる「グリーンスリーヴズ」の親しみやすい旋律と珍しい楽器の音色も楽しめる。第2部では、イタリア初期バロックのみずみずしいアンサンブルを聴くことができる。

パトリック・デネッカー氏
パトリック・デネッカー氏

 昨年高松市にオープンした「讃岐おもちゃ美術館」では、地元のアーティストも参加して、英国ルネサンスの大作曲家 ウィリアム・バードの没後400年を祝う演奏会の開催を予定している。

 そのほか、高松市内、直島や小豆島での公演に加え、男木島でのオープニング・アクトも予定している。恒例となった“音楽と食のコラボ企画”もあり、歴史料理研究家の遠藤雅司氏が、小豆島のリゾートホテルでシェークスピアが食べたであろうレシピを提供する。

 日程詳細や有料公演の参加費等は、「第6回たかまつ国際古楽祭」ホームページで確認を。7月16日(日)から、たかまつ国際古楽祭 Peatixページで全公演のチケットを発売。9月30日(土)・古楽祭ガラ・コンサートのチケットは、チケットぴあ(Pコード 247-463)で受け付ける。讃岐おもちゃ美術館カフェ(087-884-7171)、オリンビアン小豆島 夕陽ケ丘ホテル(0879-65-2311)での公演は電話予約で受け付ける。

 瀬戸内海を望む高松とその周辺の島々のゆったりとした空気の中、初めて聴くのにどこか懐かしい、そんな音楽が心に鳴り響く――。未来の音楽、新しい自分に出会うひと時を感じよう。

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