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読書のバリアフリーを推進 文芸誌「文學界」の電子版配信

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 創刊90年の文芸誌『文學界』( 文藝春秋・東京)も、9月号からついに電子雑誌版の配信を8月17日に開始する。紙雑誌版(税込み1200円)は8月7日に発売されている。

 1933年(昭和8年)創刊のこの月刊文芸誌は、主に純文学作品を掲載。同誌で発表された作品が芥川賞を受賞するケースも多い。近年では滝口悠生氏「死んでいない者」、柴崎友香氏「春の庭」、又吉直樹氏「火花」、村田沙耶香氏「コンビニ人間」、高橋弘希氏「送り火」、李琴峰氏「彼岸花が咲く島」などだ。1955年に始まった「文學界新人賞」は、「太陽の季節」で第1回受賞者となった石原慎太郎氏をはじめ、城山三郎氏、松浦理英子氏、吉田修一氏、長嶋有氏、絲山秋子氏、円城塔氏らのデビューの舞台となってきた。

 浅井茉莉子編集長は、(芥川賞を受賞した)市川沙央さんが、全ての人が自由に本を読める環境『読書バリアフリー』を進めてほしいと提言した。電子版を通じて、より様々な環境で多くの小説や作家との出会いが生まれることを願うとしている。 

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