柳楽優弥「川栄さんと真剣に作品に向き合ってきた」川栄李奈「柳楽さんを信頼しています」共演4度目の2人が伝説的作品に挑む『RYUJI 竜二』【インタビュー】
1983年に公開されるや否や観客の熱狂的な支持を集めた『竜二』。直後に主演・脚本の金子正次が急逝したことも重なり、伝説的作品として時代を超えて語り継がれてきた。その伝説が、新たに『RYUJI 竜二』として令和の現代によみがえる(10/30公開)。愛する家族のために裏社会から⾜を洗い、堅気として⽣きようともがく元やくざの主人公・花城⻯⼆と、彼を気丈に支える妻・まり子役に起用されたのは、これが4度目の共演となる柳楽優弥と川栄李奈。気心の知れた2人は、⻯⼆とまり子の葛藤を人間味豊かに演じ切り、伝説に新たな息吹を吹き込んだ。その舞台裏とは。

(左から)柳楽優弥、川栄李奈 (C)エンタメOVO
-熱烈な支持を集めてきた伝説的作品のリメイクということで、オファーを受けたお二人はどのようなお気持ちで作品に向き合ったのでしょうか。
柳楽 最初にこの作品のお話をいただいたのは、7年ほど前です。ただ、そのときはまだ正直、自信が無くて。周囲の映画関係者の方から、「『竜二』は熱狂的なファンを持つ作品」と伺っていたので、より安易な気持ちでは向き合えないと思いました。その後、コロナ禍を挟み、ミーティングを重ねる中で台本がブラッシュアップされていき、家族愛や絆、仁義といった人間的なテーマが掘り下げられたことで、オリジナルの『竜二』へのリスペクトは決して忘れず、真剣に向き合っていくという気持ちが芽生えていきました。
川栄 私は、「柳楽さんが主演」とお聞きした時点で、安心してお引き受けすることができました。それくらい、柳楽さんのことを信頼しています。今回の作品では、主人公が元やくざで、登場人物に女性が少ないこともあり、「強い女性でいたい」という思いで参加させていただきました。
-4度目の共演となるお二人の息の合ったお芝居が、竜二とまり子の夫婦にリアリティーを与えていました。お二人の間で、夫婦の空気感はどのように作っていったのでしょうか。
柳楽 4度もご一緒させていただくことは、めったにない貴重な機会です。しかも、それぞれの作品に真剣に向き合ってきた分、川栄さんとの関係性はできあがっています。だから、今回改めて特別なことをする必要はありませんでした。
川栄 それは、柳楽さんがいつも現場の空気を上手に作ってくださるおかげです。無理して会話をするわけでもなく、かといって無言で緊張感を漂わせることもなく、自然体でフラットにいてくださって。そうやって普段はフランクに接しながらも、お芝居になった途端、「柳楽さんの迫力に負けないようにしないと!」という気持ちにさせてくださるんです。座長としてのそういう振る舞い方に、毎回助けられています。
-物語は昭和から平成初期の時代が舞台です。お二人はその時代の空気感をどのように捉えましたか。
柳楽 オリジナルの『竜二』は、バブル期前夜の時代。その勢いとどう向き合えばいいのか、もがいていた人間の1人だと僕は思っています。それは、現代に置き換えるなら、テクノロジーの進化になじめない人たちがいるAI 革命との向き合い方に似ているのかなと。僕は今までこの映画で描かれている「家族」や「仁義」、「愛」といったものになじみにくさを感じていましたが、テクノロジーが進化した現代では、むしろそういう人間的なものが大事になってくるのでは…と気づかされました。
川栄 私が改めて感じたのは、「いつの時代も女性の強さは変わらない」ということです。この作品でも、伊藤英明さんや三宅健さんが演じるヤクザは強面(こわもて)でいかにも強そうですが、そういう人たちよりもメンタルが強いのがまり子だと思っています(笑)。私自身も母親になり、自分がより強くなったことを実感しています。だから、そういうまり子の表面的には見えない芯の強さを表現できたらと思っていました。
柳楽 そういう意味では、7年という時間も大事だったと思います。それがこの作品の持つ「運命」だったのかなと。7年たったことで、リメイクする意味が生まれたとも言えるわけですから。その点、オリジナルの『竜二』同様この作品も現代の観客の皆さんに共鳴し、寄り添える部分がきっとあるはずです。

©2026「RYUJI」製作委員会
編集部からのお知らせ
新着情報
あわせて読みたい



アルジェニクスジャパン株式会社


















