柳楽優弥「川栄さんと真剣に作品に向き合ってきた」川栄李奈「柳楽さんを信頼しています」共演4度目の2人が伝説的作品に挑む『RYUJI 竜二』【インタビュー】

©2026「RYUJI」製作委員会
-以前お話を伺った際、柳楽さんはご自身のお芝居について「以前は自分を役に寄せていくやり方をしていたが、『浅草キッド』の後からは、自分のパーソナルな部分を役に反映させて演じるようにしている」というお話をされていました。今回、竜二という役に対してはどうだったのでしょうか。
柳楽 20代の頃は、いろいろとお芝居を模索する中で、自分を役に寄せていくようなこともしていました。ただ、30代になったとき、それをそのまま続けていくのは難しいと感じ、もっと自分を信じてやってみようと考えが変わりました。最近読んだ『自省録』(ローマ皇帝マルクス・アウレリウスの著書)という本でも「感情や情念に囚われすぎず、理性的であるべきだ」と説いているのを見て、「まさにこれだ!」と。もちろん、演じる上では役に近づいていく部分もあるので、その距離感は今も試行錯誤しているところですが、今回の『竜二』では、その辺をちょうどいいバランスで演じられた手応えを感じています。
川栄 柳楽さんは、そのときの気持ちを大事に演じられる方ですが、私はお芝居をダンスの振り付けのような感覚で捉えるところがあり、「テストのときこうしたから、本番もその通りにしなければ」と考えがちです。でも、お芝居ではそのときの相手の状況や自分の気持ちによって変わる部分もあるので、そういうことを大事にされている柳楽さんとお芝居させていただくことは、とても勉強になります。
-そんなお二人にとって、特に印象に残ったシーンを教えてください。
柳楽 僕は、ラストシーンがとても印象に残っています。2人が直接言葉を交わすわけではないのに、その後を想像させる余韻があって。
川栄 私もあのラストシーンは大好きです。
柳楽 受け取り方は、ご覧になる方それぞれで異なると思いますが、僕は真剣に向き合ってきた家族や兄弟の絆を通して、2人に寄り添う雰囲気が感じられたことが、とてもよかったです。
川栄 私はほかにも、台本の内容について、柳楽さんと水田伸生監督が現場で真剣に話し合っていたことが、とても印象に残っています。そうやって現場で皆さんが一丸となって作り上げた作品がこうして実を結び、本当にうれしく思います。
(取材・文・写真/井上健一)

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