吉高由里子、平安貴族役に慣れ「袖をさばくしぐさが癖になりすぎ、私服のときもやってしまう」柄本佑、町田啓太、ファーストサマーウイカと共にファンの前でトーク 大河ドラマ「光る君へ」ファンミーティング
3月18日、東京都内のNHKホールで、大河ドラマ「光る君へ」のファンミーティングが開催され、出演者の吉高由里子(紫式部/まひろ役)、柄本佑(藤原道長役)、町田啓太(藤原公任役)、ファーストサマーウイカ(清少納言/ききょう役)が出席。約8倍の抽選をくぐり抜けたファン2438人を前に、トークを繰り広げた。
登壇した4人は「自分の役柄について」「お互いの印象について」などテーマに合わせてトークを展開。「平安時代の衣装を着こなす苦労」という話題では、吉高が「慣れてきたんですけど、袖をさばくしぐさが癖になりすぎ、私服のときもやってしまう。ないじゃん(笑)」と告白。袖の扱いには柄本も苦労している様子らしく、これに対して、ウイカは十二単(ひとえ)で撮影に臨む苦労を次のように語った。
「20キロ近くあるので、本当に重くて、板の間に正座するとき、自分の体重+20キロが足の甲にかかってくる。それが痛くて、痛くて」
一方、烏帽子(えぼし)が似合い過ぎ、「元々かぶっていたかのような」と指摘された町田は、「元々身長が高いので、これをかぶると3メートルぐらいになってしまう(笑)」と語り、長身の出演者が多いため、「よく見ると、ちょっと中腰で歩いているときがある」と裏話を明かした。
「平安貴族を演じるとき、稽古で大変なことは?」というテーマでは、毎回のようにある文字を書くシーンが話題に。本来左利きの吉高は、右手で書く練習をしたそうで、「震えながら書いている」という。
また、各キャラクターが書く文字も、性格などに合わせて異なる書体が用意されているらしく、道長用の「道長フォント」について、柄本は、「僕しか書けないような感じの線」とその印象を語ると同時に、道長の書いた手紙は現存しているため、「それを参考にさせてもらいました」とのこと。しかも字体は年代に応じて変わり、和歌と漢詩でも異なるという。
書道の経験があるウイカも、「清少納言はみんなが知っているから、ちょっとでも下手だと、めちゃくちゃたたかれるんじゃないかと思って、一生懸命練習した」と打ち明けた。
また、前回の放送で藤原兼家(段田安則)を訪ねたまひろが「虫けらが迷い込んできた」と言われたことを踏まえ、吉高が「いいんですか? 私、貴族と名乗って」と遠慮すると、ウイカが「ここから、ここから」と励ます一幕も見られた。
さらに話題は、男性陣の見せ場となった第7回の打毬(だきゅう)のシーンへ。柄本も町田も事前に練習を積んだらしいが、一昨年の10月ごろから馬の練習を始め、徐々に練習を積んでいったと語る柄本に対して、町田は、「乗馬の稽古に行っていたが、いくら稽古をしても馬が全く走らない」状態だったらしく、「走らないでやるのかな?」とまで思ったという。そしてそのまま本番を迎えたところ、「お馬さんが大先輩で、もうキャリアがすごいんで、乗ってるだけでやってくれる」と馬の様子が一変したことを明かした。これに柄本が、「初めて走って、ああやって絶対にできないよ」と驚くと、吉高、ウイカらも「すごいよね!」と賛同。客席からも大きな拍手が湧いた。
大いに盛り上がったトークは、予定時間をオーバー。最後に登壇者が観客と一緒に写真撮影を行い、イベントは終了した。
なお、「光る君へ」ファンミーディングの模様は、4月7日(日)午後5:30からNHK総合でも放送される。