KK KYODO NEWS SITE

ニュースサイト
コーポレートサイト
search icon
search icon

ソニー仙台FC(2年連続22回目)

 宮城県予選決勝は、カテゴリーが下のコバルトーレ女川(東北社会人リーグ1部)を相手に守勢に回る厳しい展開だった。それでも、後半終了間際に勝ち越しゴールを奪う勝負強さを見つけ、本戦進出を決めた。

 中村元監督は「豊富な運動量がチームの持ち味」と強調する。突出したタレントがいない分、パスワークや球際の強さを発揮し、少ない好機をものにする。宮城県予選決勝では、相手に倍近いシュートを許したが、最後まで集中力を切らさず、勝利をたぐり寄せた。

 東日本大震災の発生から10年を迎えた今季、チームの結束と責任感は増している。主将の吉森恭兵は「今季は特に、周囲の期待の大きさを感じる。しっかりと声援に応えたい」と話す。

 昨年の本戦では2回戦で富士大に2―3で敗れ涙をのんだ。中村監督は「(被災地)みんなの思いを背負い、覚悟を持って戦う。見ている人の心を動かしたい」と闘志を燃やしている。

 

(河北新報)

天皇杯サッカー