【 「弁当の日」応援プロジェクト講師派遣助成事業】 門真市教育委員会 開催報告
「弁当の日」応援プロジェクトが講師を派遣した第5回目の講演会が、2013年1月24日(木)13:15~16:45 大阪府門真市ルミエールホール 小ホールにて開催されました。
この講演会は、門真市学校保健会、門真市教育委員会の主催で門真市学校保健研究大会「心身ともに健康な幼児・児童・生徒の育成をめざして」のとして行われたもの。
当日は門真市内の学校長、養護教諭など学校関係者、医師、PTAなど118名が参加しました。
門真市学校保健会の松本聡会長の開会の挨拶、長澤信之教育委員長の来賓挨拶に続き、門真市学校保健会学校歯科医部会 河合 繁一氏による研究発表「自作 おむすび弁当 うまか!!」が行われました。
まず、河合氏から以下のような市内の小学生へのアンケート結果の報告がありました。(一部)
☆食事の時にして欲しいこと
2.一緒に食べて欲しい
3.話を聞いて欲しい
☆食事の時に止めて欲しいこと
1.いつも買ってきたご飯ばかりは嫌
2.弁当やめてほしい
3.時々でいいから作って欲しい
4. たばこを止めてほしい 河合繁一氏
また家庭科でおにぎりの作り方を指導して、校外学習で持ち寄って食べたことについて説明。
「おにぎり作りの時の子どもたちの笑顔が素晴らしく、『弁当の日』が門真でも広がって欲しい」と語りました。
続いて、竹下和男氏が「心を育む弁当の日」と題して講演。
竹下氏は、子どもが弁当作りを通じて料理の楽しさを体感し、さらに人に食べてもらう喜びを感じ育っていくと紹介。
「すべての子どもは人の役に立つことを証明したくて、必ず台所に立ちたがる。『ありがとう、助かったよ』『おいしかった』と言われる体験が、どこかで人の役に立つということを気付かせる」と語りました。
2時間40分の講演をじっくり聞いた参加者からは、以下のような感想が寄せられました。
*子育ての原点、家庭教育の原点、食育の原点、教育の原点をあらためて考えさせられた。
*すごく感動した。昔の日本であれば基本的なことが、自分の生活が親の世代から変わっていると気づかされた。今日から自分の生活、生き方を見直そうと思う。
*教育者として参加したが、仕事を忘れて一人の母として聞かせていただいた。反省する点も多々あり、すぐ帰って実践していきたい。
*門真市はひとり親世帯が占める割合が大きく、2人に1人がひとり親といった小学校もある。親に頼れないので、自分で生きる力を身につけるには「弁当の日」が一番いいと思う。
この講演会をきっかけに、門真市でも「弁当の日」が広がって、ひとりでも多くの子どもたちが”生きる力“を身につけてくれることを期待したいと思います。