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人生に余白を 「馬場典子 コラム 直線・曲線・斜め線」

 このコラムのご担当者から「猛暑の中パワフルに活動している馬場さんの健康についても聞いてみたい」というリクエストをいただいた。スポーツの話にしようか、食べたいものは胃袋に聞くという話か、心身の健康と捉えて法螺貝など趣味を切り口にするか、などと考えていた矢先・・・謎の体調不良に襲われた。

 最初の異変は深夜の発疹。お酒を飲んだ後に、ウエストなど締め付けられていたところが痒くなることはあったけど、腕や腿まで広がったことはない。もしや帯状疱疹? と心配になったが、宿泊先ではなす術もなく、とりあえず寝る。

 翌朝、だるさが抜けず、まぁこの世代ではいつものこと、とチェックアウトまでベッドでゴロゴロ。昼を過ぎても食欲が湧かないものの、空腹で移動するのも気持ち悪くなりそうで、食べられそうなものを探し、きしめんを食す。はずが、半分も食べられず。何より発疹が残ったままなのが気がかり。

 帰京して発熱を確認。駆け込んだクリニックで、とりあえずコロナとインフルは陰性、麻疹や手足口病でもなく一安心。念のため膠原病と食物アレルギーを含め血液検査を3種類することに。食物アレルギーの可能性を視野に、数日前から何を食べたかメモを取っておく方が良いと言われたが、外食派にはハードルが高くて焦る。しかも昨夜は宴会メニューだったしなぁ・・・。

 頭をよぎったアレコレは排除されてホッとしつつ、39度近い高熱。1週間、微熱と高熱を繰り返す中、37度台に下がるとつい動いてしまう悪い癖が出る。そりゃ熱も出る。歯ぐきも炎症していたので、仕事では噛む。(苦笑)

 血液検査の結果、膠原病でも食物アレルギーでもなく、ウイルスではなく何らかの細菌による異常に強い炎症反応が見られる、というところまでは分かったものの、根本原因が分からないままなので、念のためCTを撮ることに。

 医食同源を地で行く友人に話すと、疲れだろう、とのこと。思い返せば、発疹が出る前の数週間、ずっと疲労感に包まれていた。お酒の回りも早かった。さらに思い返せば、GWあたりから3カ月近く、仕事もプライベートも移動が多かった。昔からパズルのように予定を組んでしまう癖があり、高校生で〝過労〟と診断されたことを思い出した。

 そういえば、ジョギング後のストレッチをサボってぎっくり腰になったこともあったっけ。いい加減、予定の後にもちゃんと余白を作ること、リセットしてから次に向かうことを学ばないといけないですね。

 さて、原因究明のCTの結果。年齢なりの所見はあるものの内臓は特に問題はないようだ、と不謹慎ながら占いのような気分で読み進めていくと・・・「変形性頚椎症あり」。・・・ん?? 画像に目を移すと、素人目にも明らかなストレートネック、いわゆるスマホ首。がーん。

 発疹と高熱の謎は解けなかったが、天井を見上げるストレッチやうがいが辛い、という長年の謎が解けた、52の夏。

馬場典子(ばば・のりこ) 東京都出身。早稲田大学商学部卒業。1997年日本テレビに入社し、情報・バラエティー・スポーツ・料理まで局を代表する数々の番組を担当。2014年7月からフリーアナウンサーとして、テレビ・インターネット番組・執筆・イベント司会・ナレーションなど幅広く活動中。大阪芸術大学放送学科教授も務める。

【KyodoWeekly(株式会社共同通信社発行)No.33からの転載】

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