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NOK、「自治体・公共Week 2025」に出展

水道インフラ老朽化や災害対応に向けた新製品を初公開

 NOK株式会社(本社:東京都港区芝大門、代表取締役 社長執行役員 グループCEO:鶴 正雄、以下「NOK」)は、7月2日(水)から4日(金)まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「自治体・公共Week 2025」に出展します。2024年に続く2回目の出展となる今回は、「可能性を技術でカタチにする」をテーマに、新規開発品を含む10製品を展示いたします。
 NOKでは、老朽化が進むインフラや頻発する自然災害など、現代社会が直面する課題に対し、技術による解決策の提供に取り組んでいます。今回の展示会では、そうした課題に対する具体的な製品として、「硫化水素検知ゴム」や「加圧式大容量浄水器」などを紹介いたします。

ブースイメージ

 「硫化水素検知ゴム」は、下水道点検時の作業員の安全性を高めることを目的として開発した新製品で、本展示会にて初めて展示いたします。近年、全国的に水道インフラの老朽化が深刻となる中、点検業務の重要性がますます高まっています。マンホールへ簡単に設置可能で、ガスの発生を目視で確認できる本製品により、作業員の安全確保と点検効率の向上に貢献することを目指しています。
 さらに、災害時の生活用水の確保を目的とした「加圧式大容量浄水器」など、地域の安心・安全な暮らしを支える製品も紹介いたします。これらの製品には、自治体や公共団体の皆さまのニーズを反映しながら開発を進めてきたものもあり、会期中もご意見を伺い、さらなる改良や新たな製品開発へつなげてまいります。
 今後もNOKは、現場の声に丁寧に耳を傾けながら、公共領域における課題に技術を通じた解決策を模索し、持続可能な社会の実現を目指してまいります。

 
▶公共インフラの整備や災害への備えに貢献する技術
硫化水素検知ゴム ※新規開発品/初展示

 NOKが独自に開発した、硫化水素に反応して色が変化する新素材のゴムです。目視でガスの発生が確認でき、色の変化と接触時間により硫化水素の濃度を予測することが可能です。検査業務の事前確認に活用することで、作業員の安全を確保したうえで、安心して点検作業を行うことができます。
 本製品は、設置や交換のしやすさを考慮し、マンホールの裏に取り付けるタイプと、マンホールの開口部から吊り下げるタイプの2種類を用意しています。耐水性・耐汚性に優れており、雨水や汚水に浸っても、水没していなければ検知機能を発揮します。
 本展示会では「硫化水素検知ゴム」のサンプルキットを限定100セット、5,000円(税込、送料込み)にて販売します。

■ 加圧式大容量浄水器 ※新開発試作品/初展示


 加圧式ポンプを備えた18リットルのポリタンクに、浄水機能を搭載した製品です。大量の雨水や河川の水を一度に浄化し、手洗いや洗濯などに使用可能な水を確保することで、非常時の衛生環境の維持に貢献します。
 浄水には、NOKが開発した特殊中空糸膜を採用した浄水カートリッジを採用しています。軽量かつコンパクトな設計で、保管スペースを最小限に抑えることができます。加圧式ポンプは手動式で、電源が不要なため、停電時でも安心してご利用いただけます。

 ■水素検知ゴム


 水素ガスに接触すると青色に変化し、漏れの有無を目視で簡単に確認できる素材です。水素漏れのリスクがある配管や継ぎ手、フランジなどに設置することで、迅速かつ簡便に水素漏れを検知でき、繰り返し使用可能なため、水素ステーションなどでの長期的な点検業務の効率化とコスト削減に寄与します。
 本製品は、東京理科大学との共同研究により開発されたもので、外部からの刺激によって色が変化する「クロミズム」の性質を利用しています。形状の自由度も高く、用途に応じた成形が可能です。
 本展示会では、NOKが開発した画像認識システムと組み合わせた展示を行い、遠隔でも水素漏れを検知する、新たな運用方法もご提案します。

リサイクルラバーマット


 NOKのゴム製品の製造過程で発生するバリ(製品の成形・加工時に生じる不要部分)を再利用して成形した、再生ゴムマットです。NOKでは年間約9,500トンのバリが発生しており、持続可能なものづくりの一環として再資源化を推進しています。本製品には、NOKの防振・防音製品に使用されるゴムや耐薬品性、耐熱性に優れた高性能ゴムのバリを再利用し、設置環境・用途に応じた特性を実現しました。本展示会では、水はけ性能を改良したタイプなど、複数のバリエーションを展示します。

ライザカム(防振・防音製品)

 NOKの研究・技術により開発された、音の周波数に応じた特殊形状設計を施した吸音材です。板状、箱型、トンネル状など多様な形状に設計が可能で、透明・難燃素材での成形にも対応しています。設置空間の閉塞感を軽減しつつ、安全性にも配慮した仕様となっています。近年普及したオフィスや会議室でのリモート会議にて、反響音から音声が聞き取りにくくなる課題が顕在化し、吸音材の需要が高まっています。軽量で、簡便な設置が可能な特徴を活かし、オフィスに馴染むデザイン性の高い吸音パネルをご提案します。

自動給脂装置「Klübermatic(クリューバーマティック)」/NOKクリューバー株式会社

 NOKのグループ会社であるNOKクリューバーが開発した最適なグリースを自動で供給するシステムです。高所や狭所、高温環境などでの作業回数を減らすことができ、自治体のポンプ場や長時間稼働する設備などにおける作業の効率化を実現します。人的作業の削減により人手不足対策への一つのソリューションとなります。
また、NOKクリューバー独自の配合技術により開発した、環境負荷の低い特殊潤滑剤シリーズ「Klüberbio(クリューバーバイオ)シリーズ」と組み合わせて使用することも可能です。微生物の働きによって二酸化炭素と水に分解される特性を持ち、万が一流出した際も環境汚染のリスクを最小限に抑え、地域の環境安全に貢献します。

▶心身の状態をモニタリングし、健康と安全の向上に寄与する技術
ウェアラブルエコーセンサ

  薄く・軽く・フレキシブルな超音波センサを人体に装着することで、リアルタイムかつ高精細なエコー画像を取得できるデバイスです。持ち運びが容易で、身体の曲面にも自然にフィットする設計により、装着時の不快感を軽減し、日常的な使用にも適しています。本製品は、健康管理やリハビリテーション、スポーツトレーニングなどで、身体の状態をリアルタイムで計測・可視化し、健康維持やパフォーマンス向上をサポートします。

■ 脳波測定システム

 NOKの生体用信号ゴム電極「Sottoブレイン(そっとブレイン)」を搭載したデバイスを頭部に装着し、注意力や集中力の状態をリアルタイムで計測、事故を未然に防ぐことを目指すシステムを開発中です。柔らかく、肌に優しいSottoブレインにより、快適な装着感を実現しながら、精度の高い脳波データを取得できます。運転や作業時の注意力・集中力低下を検知し、リスクの早期察知につなげることを目的としています。本展示会では試作機を実際に体験いただけるコーナーをご用意します。脳波測定の仕組みや活用の可能性をご紹介します。

疲労・感情検出 心電センサーシステム


 NOKが開発したウレタン系導電性ゴムと導電性PET繊維の布を組み合わせたシート状のゴム電極「Sottoファブリック+(そっとファブリックプラス)」をハンドルやPCに設置し、ドライバーやオフィスワーカーの疲労度合い、集中力などをモニタリングするシステムです。このデバイスにより心電をリアルタイムで計測し、身体状態を把握することで、安全な運行管理や労働生産性の向上に向けた支援が可能となります。

▶地域連携に活かせる、高機能性ゴム製品
ヘアゴム「KKOOR(くくーる)」


 NOK が開発した「KKOOR(くくーる)」は、新素材のシリコーンゴムと星形の特殊な断面を持つヘアゴムです。髪をしっかりまとめながらも絡みにくく、布製のように汗や水を吸わないことから、水を使うシーンやスポーツ時の使用に最適です。豊富なカラーバリエーションにより、オリジナルセットの製作が可能で、地域のスポーツチームの応援グッズやマラソン大会・地域イベントでのノベルティとして幅広く活用できます。地域の一体感の醸成や参加者の記念品として、地域活性化の一助となるアイテムです。

<自治体・公共Week 2025 出展ブース>
・主催:自治体・公共Week実行委員会
・会期:2025年7月2日(水)~4日(金) 10:00~17:00
・会場:東京ビッグサイト 南展示棟1ホール(東京都江東区有明3-11-1)
    NOKブース小間番号:7-15
      りんかい線 国際展示場駅下車  徒歩約7分、ゆりかもめ 東京ビッグサイト駅下車 徒歩約3分
・URL:https://www.publicweek.jp/ja-jp/lp/25/vis/pw/shimei.html

 

■NOK株式会社について
NOKグループは「Essential Core Manufacturing ― 社会に不可欠な中心領域を担うモノづくり」を掲げ、豊かな社会の根幹となる「安全」と「快適」を支えています。 15の国と地域に所在するグループ93社、約38,000人で、積み重ねた基礎研究に基づく製品開発、高品質での大量・安定生産を実現しています。 自動車をはじめとするモビリティ、PCやスマートフォンに代表される電子機器、OA機器、医療・ヘルスケア機器、産業用ロボット、そして人工衛星など、あらゆる産業分野に技術・製品を提供し続けます。

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