全日本学童野球の2回戦 初出場の西陵野球クラブ(岐阜)が3回戦へ マクドナルド・トーナメント

松山中央公園野球場で熱戦が繰り広げられた。(左)力投する西陵野球クラブ(岐阜)の小森涼平(9日、遠藤唯撮影)。(右)二回、左飛を好捕する松山NORTHベースボールクラブ(愛媛)の網谷幸治(左)と攻守を称える中堅手の小野蓮青(9日、小川舞夏撮影)
小学生野球の高円宮賜杯第46回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメントは9日、松山中央公園野球場(坊っちゃんスタジアム)などで2回戦が行われ、西陵野球クラブ(岐阜)が9-4で朝和イーグルス(奈良)を破って初出場同士の対戦を制した。
地元の松山NORTHベースボールクラブ(愛媛)は2-1でいつきファイターズ(山形)を下し、船橋フェニックス(東京)は13-1で浦添タイガース(沖縄)に快勝した。
決勝は13日に実施される。
【8月9日:松山中央公園野球場で行われた試合のリポート】
▽西陵野球クラブ(岐阜)9-4 朝和イーグルス(奈良)
チームメート思い、ピンチ切り抜ける

二回、遊直を捕ってベンチへ駆け戻る西陵野球クラブ(岐阜)の各務守昴(左)と捕手の加藤翔大(9日、松山中央公園野球場=遠藤唯)
西陵野球クラブの小森涼平が四回2死までを無得点に抑え、チームを3回戦に導いた。
一回に連打で無死一、二塁のピンチを招くも、3番打者を一邪飛、4、5番を連続三振と中軸を仕留めてピンチを切り抜けた。
「一点も与えない」と強い気持ちでマウンドに立っていた小森には「チームメートのためにという思いもあった」と明かした。8日の1回戦で中堅手の岸本樹季が負傷し、2回戦以降の出場が困難になった。離脱した仲間のことを考え気持ちを奮い立たせた。
増田賢一監督は「初回が大きかった」とチームに勢いをつける小森の投球を称えた。「ここに来るまでは良くなかった」という打線も2試合で19得点と上向き。初出場チームの勢いが、戦うほどに増している。(松本青空)
▽松山NORTHベースボールクラブ(愛媛)2-1 いつきファイターズ(山形)
守備力信じ冷静な投球

勝利を喜ぶ松山NORTHベースボールクラブ(愛媛)の選手たち(9日、松山中央公園野球場=小川舞夏)
松山NORTHベースボールクラブの主将でエース、長野晃也がチームの2回戦突破に大きく貢献した。一回、先頭打者に二塁打を許したが「全国大会という舞台では甘く入ると打たれる。コースを狙って投げた」と冷静だった。一回を無失点で切り抜けると、六回に連打を許すまで安定した投球だった。
五、六回に併殺を完成させるなど高い守備力に支えられ「自分は打たせて取るスタイル。次の試合も安心して投げようと思う」とチームメートへの信頼を口にした。
憧れの選手はプロ野球ソフトバンクの柳田悠岐。「スイングがすごいホームランバッター」と2022年に今大会と同じ松山中央公園野球場で行われたオールスター戦を観戦し、衝撃を受けたという。打撃にも自信があり、4番に座ったこの日は二回に先制点につながる左越え二塁打を放った。
接戦を制し阿部勇太監督は「初戦で硬さもありながらデフェンス力で粘り切った」とチームの持ち味に自信をのぞかせた。(大塚空流)
▽船橋フェニックス(東京)13-1 浦添タイガース(沖縄)
長打にスピード、森下がチーム体現

三回、この日2本目の本塁打を放ち右手を突き上げる船橋フェニックス(東京)の森下貴斗(9日、松山中央公園野球場=鈴木幸来)
船橋フェニックスの1番打者、森下貴斗が2本塁打に三塁打、二塁打と圧倒的な活躍を見せた。
一回の本塁打は緩い球をひっかけることなく左打者の森下にとって逆方向となる左越えへ。「打ったのは真ん中寄りの球。練習通りにちょっと緩めの球を綺麗に打ち返した」と振り返った。
二回に右中間を抜く二塁打を放つと、三回には内角低めを右越えに打ち込んだ。打った直後に柵越えを確信したように力強く右手を突き上げた。五回には高々と打ち上げて右翼手に目測を誤らせる一打。快足を飛ばして三塁打とした。
岡本隼人監督が「足も長打も小技もあるバランスの良さ」と語るチームの持ち味を森下が体現する。岡本監督は「1戦目は移動の疲れや緊張もあり、選手たちが硬かったが、今日はのびのびできていた。それが一番だった」と戦いぶりに手ごたえを得ている。
森下は次戦に向け「勝つことが最優先。まずは自分がアウトにならないことを意識して」と静かに話した。(梢志帆実)
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