【滋賀県観光情報】戦国の決戦から幕末の開国へ— 歴史のドラマを巡る「近江歴史×紅葉ストーリー旅」
〜天下人が駆けた城郭・古戦場と井伊直弼の足跡。紅葉に包まれる近江の史跡を巡る〜
公益社団法人びわこビジターズビューローは、2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』のクライマックスと2027年大河ドラマ『逆賊の幕臣』(いずれもNHK)への期待の高まりに合わせ、県内全域の歴史史跡と秋の絶景を巡る企画「近江歴史×紅葉ストーリー旅」を提案します。
近江は古くから天下の趨勢を決する舞台であり続けました。豊臣秀吉・秀長兄弟が頭角を現した決戦の地から、織田信長・明智光秀の足跡、そして幕末に小栗忠順を見出し開国への布石を打った井伊直弼のゆかりの地まで。有名名所はもちろん、歴史ファンを魅了するマニアックな遺構まで網羅し、燃え上がる紅葉とともに時空を超える特別な秋の旅路をお届けします。
湖北・湖東: 豊臣秀吉・秀長兄弟の躍進と信長・秀吉の遺構
豊公園(長浜市) | 秀吉旅立ちの城郭を彩る琵琶湖畔の秋色
歴史ストーリー
長浜城は、羽柴秀吉が織田信長から浅井氏旧領を与えられ、初めて城持ち大名として築いた城です。秀吉は当時「今浜」と呼ばれていた地を、信長の一字を拝して「長浜」と改め、城下町の整備を進めました。ここ長浜は、秀吉が一武将から領国経営を担う大名へと飛躍した原点であり、のちに弟・秀長とともに豊臣政権を築いていく歩みの出発点ともいえる場所です。
紅葉のみどころ 見頃:11月中旬~下旬
現在、長浜城跡一帯は豊公園として整備され、琵琶湖畔の開放的な風景と四季折々の自然が楽しめます。秋には園内の木々が赤や黄金色に染まり、長浜城歴史博物館の白壁や天守風の外観と美しく調和します。湖岸からは琵琶湖の穏やかな水面と紅葉を一度に望むことができ、城下町散策とあわせて、秀吉ゆかりの地ならではの秋の情緒を満喫できます。
【所在地】滋賀県長浜市公園町
【アクセス】JR「長浜駅」下車、徒歩約2分
【問い合わせ】0749-65-6541(長浜市 都市計画課)
https://kitabiwako.jp/spot/spot_2292
小谷城跡(長浜市) | 豊臣飛躍の山城に漂う歴史の余韻と紅葉
歴史ストーリー
浅井長政の居城として知られる小谷城は、戦国屈指の山城であり、織田信長による浅井攻めの舞台となった地です。この合戦で大きな武功を挙げ、のちに天下人へと駆け上がる豊臣秀吉・秀長兄弟の出世の足がかりを築きました。急峻な尾根に築かれた曲輪や石垣の跡をたどれば、戦国の緊張感と、若き秀吉・秀長が命運を切り開いた時代の息吹を感じることができます。
紅葉のみどころ 見頃:11月中旬~下旬
秋の小谷城跡では、山城の遺構を包み込むようにヤマモミジが色づき、石垣や土塁に赤や橙の彩りを添えます。本丸跡や各曲輪からは湖北の田園風景や琵琶湖方面を望むことができ、山肌を染める紅葉と遠景が重なる眺めは格別です。戦国の名城を歩きながら、歴史の余韻と秋の静けさを同時に味わえるスポットです。
【所在地】長浜市小谷郡上町、長浜市湖北町伊部
【アクセス】JR「河毛駅」下車、徒歩約40分またはレンタサイクル(有料)
2026年11月14日(土)~11月23日(月・祝)までの土日祝は「小谷城シャトルバス2026」が運行(有料)
【問い合わせ】0749-53-2650(公益社団法人 長浜米原観光協会)
https://kitabiwako.jp/spot/spot_736
賤ヶ岳古戦場(長浜市) | 二つの湖と紅葉が大パノラマで広がる戦跡
歴史ストーリー
賤ヶ岳は、羽柴秀吉と柴田勝家が激突した「賤ヶ岳の戦い」の舞台です。この戦いは織田信長亡き後の天下の行方を大きく左右し、秀吉が天下人への道を決定づけた重要な合戦として知られています。弟・秀長も秀吉を支え、豊臣政権の基盤形成に深く関わりました。山頂付近には戦跡が残り、麓の木之本周辺には両軍の供養塔や首塚がひっそりと伝わり、勝者の栄光だけでなく、戦に散った人々の記憶にも触れることができます。
紅葉のみどころ 見頃:11月中旬~下旬
秋の賤ヶ岳は、リフトで山頂へ向かう道中から紅葉の美しさを楽しめます。山頂に立つと、余呉湖と琵琶湖、そして湖北の山々が一望でき、紅葉に染まる山肌が大パノラマとなって広がります。歴史を動かした古戦場に吹く秋風と、湖面に映える紅葉のコントラストが、訪れる人に深い余韻を残します。
【所在地】長浜市木之本町大音/木之本町飯浦
【アクセス】<公共交通機関>JR「木ノ本駅」下車、徒歩約40分
<車>北陸自動車道「木之本IC」から約3分
【問い合わせ】0749-53-2650(公益社団法人 長浜米原観光協会)
https://kitabiwako.jp/spot/spot_11674
大原観音寺(米原市) | 三成「三献の茶」の逸話に想いを馳せる静寂
歴史ストーリー
大原観音寺は、羽柴秀吉と石田三成が出会ったとされる「三献の茶」の逸話で知られる寺です。鷹狩りの途中で立ち寄った秀吉に対し、若き三成が温度の異なる三杯の茶を差し出し、その才覚を見出されたという物語は、後に豊臣政権を支える名参謀・石田三成誕生の象徴的な場面として語り継がれています。境内に立つと、歴史の大きな転機が、静かな寺の一角から始まったことを実感できます。
紅葉のみどころ 見頃:11月中旬~下旬
境内や参道では、秋になると紅葉が静かに色づき、重要文化財の本堂や惣門をあたたかな色彩で包みます。山あいの落ち着いた雰囲気が魅力で、紅葉に彩られた参道を歩けば、三成ゆかりの地ならではの清廉な空気が感じられます。また、三成が詠んだ「残紅葉」の逸話にちなみ、もみじの植樹も進められており、歴史と地域の思いが重なる秋景色を楽しめます。
【所在地】滋賀県米原市朝日1342
【アクセス】JR「近江長岡駅」より湖国バス「観音寺」下車、徒歩約5分
【問い合わせ】0749-55-1340
https://kitabiwako.jp/spot/spot_302
安土城跡(近江八幡市) | 信長の意気を感じる苔むした石段と深紅の秋
歴史ストーリー
安土城は、織田信長が天下統一の象徴として築いた革新的な城郭です。壮大な天主や直線的な大手道、城下を含めた都市構想は、戦国の城のあり方を大きく変えました。羽柴秀吉・秀長兄弟も、信長配下として普請や防衛に関わったとされ、のちの豊臣政権へ続く政治・軍事の舞台でもありました。現在も残る石垣や屋敷跡からは、信長の構想した壮麗な城の姿を想像することができます。
紅葉のみどころ 見頃:11月中旬~下旬
秋の安土城跡では、大手道を上るにつれて石段や石垣の周囲が色鮮やかな紅葉に包まれます。伝 羽柴秀吉邸跡や伝 前田利家邸跡付近では、苔むした石垣と紅葉が重なり、戦国武将たちの気配を感じさせる風景が広がります。かつて天下布武の理想が掲げられた山城で、紅葉のトンネルをくぐるように歩く時間は、歴史散策の醍醐味に満ちています。
【所在地】滋賀県近江八幡市安土町下豊浦
【アクセス】JR「安土駅」下車、徒歩約25分
【問い合わせ】0748-46-6594(安土山保勝会)
https://www.azuchi-nobunaga.com/
百済寺(東近江市) | 古刹の風格を引き立てる一幅の絵画のような景色
歴史ストーリー
百済寺は、湖東三山の一つに数えられる古刹で、長い歴史のなかで幾度もの盛衰を経験してきました。戦国時代には織田信長の焼き討ちを受けたと伝わり、その後再興を遂げた歴史を持ちます。境内の「天下遠望の庭」からは湖東平野を一望でき、信長も見たかもしれない近江の広がりを感じることができます。華やかな紅葉の陰に、戦乱を越えて守り継がれてきた信仰の重みが漂います。
紅葉のみどころ 見頃:11月上旬~下旬
百済寺の紅葉は「日本紅葉百選」にも選ばれるほどの美しさを誇ります。参道や庭園を覆う木々が赤、橙、黄に染まり、苔むした石垣や石段と重なる景色は、まるで一幅の絵画のようです。深山の静けさのなか、鮮やかな紅葉が古刹の風格を引き立て、湖東の秋を代表する荘厳な景観をつくり出します。
【所在地】滋賀県東近江市百済寺町323
【アクセス】JR「能登川駅」より湖国バス「百済寺本町」下車、徒歩約12分
【問い合わせ】0749-46-1036
西明寺(甲良町) | 深紅の紅葉と淡い桜が紡ぐここでしか見えぬ絶景
歴史ストーリー
西明寺は湖東三山の一つとして知られる名刹で、国宝の本堂や三重塔を有する由緒ある寺院です。また、甲良町は、のちに築城の名手として名を馳せた藤堂高虎の生誕地としても知られています。秀長の家臣として才能を磨いた高虎は、多くの名城を築き、戦国から江戸へ移る時代を支えました。西明寺とその周辺を訪れることで、湖東の信仰文化と戦国武将ゆかりの歴史をあわせて感じることができます。
紅葉のみどころ 見頃:11月中旬~下旬
秋の西明寺では、国宝本堂を包むように約1,000本のモミジが色づきます。境内一帯が赤や黄金色に染まるなか、秋から冬にかけて花を咲かせる「不断桜」と紅葉が同時に楽しめるのも大きな魅力です。歴史ある堂塔、深紅の紅葉、淡い桜が重なり合う光景は、ここでしか味わえない幻想的な秋の絶景です。
【所在地】滋賀県犬上郡甲良町池寺26
【アクセス】<公共交通機関>JR「河瀬駅」または近江鉄道「尼子駅」よりタクシーで約15分
(予約型乗合タクシーあり)
<車>名神高速道路「湖東三山SIC」から約3分
【問い合わせ】0749-38-4008
大津・甲賀: 異色の武将たちと政権の要
西教寺(大津市) | 光秀ゆかりの境内に広がる幻想的な紅葉の参道
歴史ストーリー
西教寺は、明智光秀一族の菩提寺として知られる天台真盛宗の総本山です。光秀は坂本城を拠点に湖西を治め、本能寺の変によって日本史を大きく動かしました。豊臣政権成立のきっかけともなったその激動の時代を思うとき、西教寺は光秀の人物像や、近江が果たした歴史的役割を深く感じられる場所です。境内には光秀ゆかりの史跡が残り、戦国武将の静かな祈りの場としての趣を今に伝えています。
紅葉のみどころ 見頃:11月中旬~12月上旬
秋の西教寺では、総門から続く参道が赤や橙の紅葉に包まれ、「紅葉のトンネル」と呼ぶにふさわしい美しい景観を見せます。境内からは琵琶湖を望むこともでき、色づく木々と湖の穏やかな眺めが調和します。戦国の動乱を生きた光秀の面影に思いを馳せながら、静寂に満ちた紅葉散策を楽しめます。
【所在地】滋賀県大津市坂本5丁目13番1号
【アクセス】JR「比叡山坂本駅」または京阪電車「坂本比叡山口駅」より江若バス「西教寺」下車
【問い合わせ】077-578-0013
水口岡山城跡(甲賀市) | ハイキングで巡る里山の自然と豊臣政権の足跡
歴史ストーリー
水口岡山城は、豊臣秀吉の命によって築かれた甲賀の重要拠点です。東海道を押さえる要衝に位置し、豊臣政権下では長束正家をはじめとする重臣たちが城主を務めました。現在は城跡として石垣や曲輪が残り、豊臣政権の地方支配や交通戦略を知るうえで貴重な遺構です。華やかな名城とは異なる、通好みの歴史散策が楽しめます。
紅葉のみどころ 見頃:11月中旬~12月上旬
秋の水口岡山城跡では、ハイキングコース沿いの木々が色づき、城跡全体が穏やかな秋色に包まれます。バルコニーのように開けた場所からは甲賀の街並みを見下ろすことができ、紅葉と城下の風景が重なる眺めが魅力です。豊臣政権の足跡をたどりながら、里山の自然と歴史遺構を同時に味わえます。
【所在地】滋賀県甲賀市水口町水口
【アクセス】JR「貴生川駅」から近江鉄道「水口駅」下車、徒歩約20分
【問い合わせ】0748-69-2251(甲賀市 歴史文化財課)
https://koka-kanko.org/hang-out/hiking/kojyozan/
彦根: 石田三成から井伊直弼へ、時代をつなぐ城下の記憶
佐和山城跡(彦根市) | 静かな山道から近江を見渡す三成ゆかりの城跡
歴史ストーリー
石田三成の居城として知られる佐和山城跡。佐和山城は「治部少に過ぎたるものが二つあり 島の左近と佐和山の城」と称された名城で、豊臣政権を支えた三成の拠点でした。戦国から江戸、そして幕末へとつながる彦根の歴史をたどることができるスポットです。
紅葉のみどころ 見頃:11月中旬~12月上旬
佐和山城跡へは、山道を歩くハイキングコースとして訪れることができます。秋には登山道沿いの木々が色づき、静かな山中に紅葉が点在します。山頂付近からは彦根の町並みや琵琶湖方面を望むことができ、三成が拠点とした城跡から近江の風景を見渡す、歴史散策ならではの体験が楽しめます。
【所在地】滋賀県彦根市古沢町
【アクセス】JR「彦根駅」下車、徒歩約20分
【問い合わせ】0749-26-5833(彦根市 観光文化スポーツ部 文化財課)
https://www.hikoneshi.com/sightseeing/article/sawayama
彦根城・玄宮園(彦根市) | 国宝天守を彩る名園と水面に映える紅葉の水鏡
歴史ストーリー
彦根城は、譜代大名筆頭・井伊家の居城として、江戸幕府の政治を支えた重要な城です。幕末には大老・井伊直弼がこの地から歴史の表舞台へ進み、開国をめぐる激動の時代に大きな決断を下しました。また、2027年大河ドラマ『逆賊の幕臣』の主人公・小栗忠順の聡明さを見抜き、遣米使節団へ抜擢した人物としても注目されます。彦根城は、戦国から江戸、そして幕末へと続く近江の歴史を象徴する場所です。
紅葉のみどころ 見頃:11月中旬~12月上旬
秋の彦根城では、国宝天守を背景に木々が鮮やかに色づき、城郭美と紅葉が調和した風景を楽しめます。玄宮園では池泉回遊式庭園の水面に紅葉が映り込み、時間帯によって異なる表情を見せます。夜間ライトアップでは、闇に浮かぶ紅葉と庭園、天守の姿が幻想的な雰囲気を生み出し、昼とは異なる優雅な秋のひとときを演出します。
ライトアップは、令和8年11月14日(土)~11月29日(日)18:00~21:00(最終入場20:30)
【所在地】滋賀県彦根市金亀町3-3
【アクセス】JR「彦根駅」下車、徒歩約15分
【問い合わせ】0749-23-0001(公益社団法人 彦根観光協会)
https://www.hikoneshi.com/sightseeing/article/genkyuen
https://www.hikoneshi.com/event/article/c/kinshu
名勝 旧彦根藩松原下屋敷(お浜御殿)庭園(彦根市)|名園を赤や黄に染める秋の特別公開
歴史ストーリー
彦根藩第11代当主・井伊直中によって文化7(1810)年頃に造営された下屋敷で、直中の十四男としてここで誕生した井伊直弼にとっても縁深い場所です。直弼が第13代当主となった時代には、園内に「がけ之御茶屋」をはじめとする4棟の茶室が設けられました。琵琶湖の水位変動に応じて水面が上下する「淡水の汐入(しおいり)庭園」としては日本唯一とされる貴重な遺構であり、茶道を嗜んだ直弼ゆかりの歴史と文化を今に伝えています。
紅葉のみどころ 見頃:11月下旬
お浜御殿の庭園は普段非公開ですが、毎年見頃にあわせて「秋の特別公開」が実施されます。期間中は名勝に指定された回遊式庭園が公開され、深紅に染まるモミジや黄金色に輝くイチョウが園内を鮮やかに彩ります。広々とした庭園内を散策しながら、藩主別邸として愛された落ち着いた佇まいと、色とりどりの木々が織りなす秋の絶景を堪能できる貴重な機会です。
(※秋の特別公開期間 11月21日(土)~29日(日)のみ入園可能)
【所在地】滋賀県彦根市松原町515
【アクセス】JR「彦根駅」下車、徒歩約30分
【問い合わせ】0749-26-5833(彦根市 観光文化スポーツ部 文化財課)
https://www.city.hikone.lg.jp/kakuka/kanko_bunka/8/3/10970.html
※掲載している紅葉の見頃時期は例年に基づく目安です。気象条件等により時期が前後する場合があります。
※各施設の営業・拝観・開催状況等は変更となる場合があります。お出かけ前に必ず最新情報をご確認ください。
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