31カ国の中国研究者が中国の作家と文学交流
AsiaNet 200948 (0151)
【南京(中国)2025年7月25日新華社=共同通信JBN】第7回International Sinologists Conference on Translating Chinese Literature(中国文学の翻訳に関する中国研究者(漢学者)国際会議)が7月21日、江蘇省南京市で開幕しました。このシンポジウムは中国作家協会(China Writers Association)と南京市人民政府の共催によるもので、中国と世界各国との文学交流を促進し、中国の文学と文化の国際的な認知度向上を目的としています。イベントには、31カ国から39人の中国研究者と39人の中国作家が参加しました。
International Sinologists Conference on Translating Chinese Literatureは15年前に発足し、それ以来、着実に成長してきました。中国文学に情熱を注ぐ中国研究者や翻訳者の世界規模のコミュニティーは年を追うごとに拡大を続け、世界中からさらに多くの仲間を引き付けています。中国文学と世界文学との対話はますます深まっており、中国文学の活力ある発展を物語っています。
開会式に続き、9人のゲストが「Translating Toward the Future(未来に向けた翻訳)」をテーマに基調講演を行いました。ゲストたちは、翻訳は協働の基盤であり、人類の進歩の原動力であると強調しました。翻訳がなければ、思想の交流も、貿易や外交も、世界文学も存在しなかったでしょう。「Translating toward the future」は速度ではなく、深さに関するものです。原著作物の深み、翻訳の正確性、編集の専門性があってこそ、文学が世界に広がり、海外で根付き、未来の世代に受け継がれるようになります。
ユネスコ文学都市(UNESCO City of Literature)である南京には、市内各地に150の博物館と796の書店実店舗があります。600を超える草の根レベルの読書グループが読書をライフスタイルの1つとして定着させ、様々な文化イベントが文学の古典を日常の体験に織り込み続けています。こうした文化的雰囲気は、単に「Contemporary Nanjing Writers Group(南京現代作家グループ)」や新たなオンライン文学クリエーターの台頭を育んだだけでなく、文学知的財産(IP)の開発やデジタル出版といった新たな分野の誕生にもつながっています。これらが一体となり、文学と都市生活が調和して共存する、生き生きとした姿を描き出しています。
ソース:Nanjing Municipal People’s Government