ドッグフード選びの基準に変化が!?市場傾向と人気フードのトレンドを徹底調査【飼い主453人アンケート】
ドッグフードを選ぶときに重要視するのは3位「価格・仕様」2位「原材料」1位「食いつき」という結果に
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株式会社PLAN-B(本社:東京都港区、代表取締役:⿃居本 真徳)が運営をするINUNAVI(いぬなび)(https://inunavi.plan-b.co.jp/)は全国の犬の飼い主さん453人を対象に「ドッグフード」に関するアンケート調査を実施しました。
▶︎本記事:ドッグフード選びの基準に変化が!?市場傾向と人気フードのトレンドを徹底調査【飼い主453人アンケート】
調査結果まとめ
・ドッグフードを選ぶときに最重要視するポイントは「食いつき」が23.4%と最多で、理由には「しっかり食べることが大切」「食べることを優先」と愛犬が食べてくれることに重点を置いていた。
・ドライフードを「トッピング無しで食べる」は58.9%と最多だが、39.5%の飼い主はトッピングをしている結果となった。
・現状、ドライフードを愛犬に与えている飼い主は9割超えるが、現在与えているフードに「大変満足」は26.9%にとどまり、満足度に影響するほとんどが愛犬の食いつきだった。
・販売価格が同じだったら与えたいドッグフードは「市販の手作りフード」が200人と最多で、理由には「美味しそう」「健康に良さそう」「手作りご飯を与えたい」などが見られた。
・ドッグフードの購入をためらうポイントは「価格」が283人で最多で、便利で手軽で手が出しやすいドライフードを選択していると考察できる。
ドッグフードを選ぶときに最も重要視しているポイントは「食いつき」が23.4%で最多
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ドッグフードを選ぶときに最も重要視しているポイントは「食いつき」106人(23.4%)が一番多い結果となりました。
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選ぶときに重要視するポイントは数多く、「原材料」「添加物」など犬の健康に配慮したドッグフードを選ぶ飼い主は年々増加傾向にあり、飼い主の意識が高まってきたことで近年は「無添加」「ヒューマングレード」といった安全性や犬の健康に配慮したドッグフードも続々と製造・販売されています。
また、そうしたドッグフードであっても、犬の嗜好性が高まるように原材料の配合バランスや製造方法などに工夫が見られますが、食いつきの悪い犬は年々増えているのではないかと考えられます。
■「食いつき」に見られた実際のコメント
「やはりしっかりと食べてくれることが一番のポイントだと思います。味や成分なども大事ですが、毎日しっかりと食べてくれるドッグフードに魅力を感じます」(男性 / 40代 / トイプードル:14歳)
「少しでも長生きしてほしいと思って、国産安全をうたう高級フードを与えたこともありましたが、好みではなかったようであまり食べませんでした。結果痩せてしまいました。食いつきの良さは健康のためにも大切」(女性 / 30代 / 柴犬:3歳)
「とにかく食べむらがひどいので。でも薬局などで安く売っているフードは内容が不安です」(女性 / 50代 / トイプードル:1歳)
実際に寄せられたコメントでは、「原材料や添加物なども気になるが、しっかり食べてくれることが優先」「すぐに食べ飽きる」「少食であまり食べない」といったものが多くを占め、犬が出されたものを何でも食べるという時代ではないことがうかがえます。
「最近の犬は食べることに関心が薄い」と話す獣医師もいることから、これまでのように「いつ食事ができるかわからないから目の前にあるものをお腹いっぱいに食べておこう」という習性が、人間と共に暮らす長い年月の中できちんと食事がもらえる生活になったことで変化してきているのかもしれません。
▶︎さらに詳しくはこちら:愛犬に合うドッグフードおすすめランキング30選【獣医評価×安全×食いつき】市販・通販の115商品を比較 | INUNAVI(いぬなび) (plan-b.co.jp)
ドライフードを「トッピング無しでも食べる」は58.9%と低下傾向
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ドライフードを「トッピング無しでも食べる」は58.9%と最多ですが、「たまにトッピングが必要」22.1%「毎回トッピングが必要」17.4%と、39.5%の飼い主はトッピングをしていることになります。
また、「ドライフードをあげていない」1.5%の中には、ドライフードだとトッピングをしても食べないから与えていない飼い主もいると推測でき、「食いつき」を最重要視するポイントが多いことがうなずけます。
実際、2019年に行った犬の飼い主1000人を対象とした同様の調査では、調査人数が違うため一概に同じ比較をすることはできませんが、トッピングをしていた飼い主は11.1%(111人)と少なかったのに対し、今回の調査では39.5%という結果は少なからず犬の食に対する関心に何らかの変化が起きていると言えるのではないでしょうか。
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ドライフードは犬の嗜好性を高める成分配合率やフレーバー配合、旨みを引き出す製造方法などさまざまな工夫がされていますが、もう一段階工夫が必要な時代に入ったのかもしれません。
▶︎関連記事:食いつきUP!プロ厳選のトッピング向きドッグフードおすすめ16選【犬の管理栄養士執筆】
ドライフードを与えている飼い主は94.9%と多い が現在与えているフードに「大変満足」は26.9%にとどまる
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普段ドッグフードを与えている主な方法で最も多かったのは「ドライフードのみ」53.4%でした。
次いで、「ドライフード+トッピング」32.7%、「ドライフードとウェットフードどちらも」8.8%と続き、すべてを合わせるとドライフードを与えている飼い主は94.9%いることがわかります。
これは、ウェットフードに比べてドライフードは与える量が少ないため経済的で手軽、保存性が高い、価格が安い(ウェットフードに比べて )といったことや、 硬いものを食べさせたほうが顎の力が衰えない、歯に汚れがつきにくいといったことが背景にあると考えられます。ドッグフードの歴史を見ると、日本ではドライフードが主流となっていた時期が長く、ドッグフード=ドライフードと思う飼い主も一定数いることもこうした結果になったと言えますが、満足度はそこまで高くないようです。
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実際、「大変満足」と回答した飼い主は26.9%にとどまり、多くの飼い主は何らかの不満や不安があることがうかがえます。
■実際のコメント
【大変満足】
「よく食べてくれるし残さない。毛に艶があり目も光っている。シニアも食べられるのでとても満足している」(女性 / 20代 / ポメラニアン:13歳)
「たまにサンプルを試したりしますが、大きくて吐いてしまう事があるのでこちらは小粒で安心です」(女性 / 30代 / トイプードル:16歳)
「大変満足」では、「よく食べてくれる」「ドライフードだけで食べてくれる」といったコメントが多く見られ、やはり愛犬が食べてくれることが大きなポイントになっているようです。
【満足】
「①食物アレルギーで選択肢がない②減量できた」(男性 / 40代 / チワワ:4歳)
「食べず嫌いで、少しキツめの匂いだと口に入れても出すこともありましたが、今では残さず食べてくれます」(女性 / 30代 / マルチーズ:2歳)
「満足」と回答した飼い主では、「ある程度食べてくれる」というコメントが多く見られ、食べてくれるなら良しとしている飼い主さんも多いと推測できます。
【どちらとも言えない】
「食べたり食べなかったりするので好みの味かどうかがわからないので」(女性 / 50代 / 柴犬:9歳)
「健康状態は良いので現状不満はないものの、流通されているフードの種類が多いのでこのままで良いのかいまいち分からないです」(女性 / 40代 / チワワ:6歳)
「どちらとも言えない」と回答した飼い主では、「食べたり食べなかったりする」「食べ飽きる」など食いつきの悪さに関するコメントが多く見られ、ドッグフードの内容よりもやはり食いつきが重要なポイントなのかもしれません。
【不満】
「ドライフードのみだと食べてくれない」(男性 / 60代 / トイプードル:15歳)
「好きではないようで食いつきません」(女性 / 50代 / トイプードル:7歳)
「不満」と回答した飼い主では、食いつきが悪いことに不満を感じているようでした。
【大変不満】
「添加物が気になります」(女性 / 30代 / トイプードル:6歳)
こちらの飼い主さんは、愛犬に尿路疾患の療法食を与えていますが、添加物が使用されていることに不満を感じているようでした。
原材料を調べてみると人工の保存料が使用されており、健康に問題のない量やそこまで影響のないものが使用されているとはいえ、気になる飼い主さんも少なくないでしょう。療法食を指示されている場合ではほかに選択の余地もなく、心配する気持ちが不満となってしまったと考えられます。
販売価格が同じだったら与えたいドッグフードは「市販の手作りフード」が200人と最多
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販売価格が同じだった場合、与えたいドッグフードで最も多い回答は「市販の手作りフード」200人(全体の44.1%)でした。
「市販の手作りフード(フレッシュフード)」は、食材や調理方法、製造工場の衛生管理などにこだわられ、食材本来の栄養素や風味、香りなどを活かすために最小限の加熱と加工で作られた犬用手作りご飯です。
食いつきが良いことはもちろん、急速冷凍されるため保存料や酸化防止剤などの添加物を使用していません。
しかし、こだわられている分、一般的なドライフードや半生フード、ウェットフードよりも価格が高く、カロリー密度が低いため給餌量も多く必要になることから、現状ではドライフードを与えている飼い主が多いということから考察すると、コストの面でなかなか手が出しにくいのかもしれません。
また、近年は愛犬に手作りご飯を与えたいと考える飼い主も増えていることから、栄養面などしっかり考えられて作られている「市販の手作りフード」は魅力的と言えるでしょう。
■実際のコメント
【市販の手作りフード】
「本当は自分で手作りしたいのですが忙しくて出来ないから」(女性 / 40代 / マルチーズ:9歳)
「自然派フードだし、家族と一緒のご飯を食べているという感じで良いなと思うのですが、価格が高くてなかなか手が出ない、日常使いするのが難しいから」(女性 / 30代/ 柴犬:5歳)
「原材料や製法にこだわったもので安全性が高くおいしそうだからです」(女性 / 40代 / トイプードル:7歳)
現在販売されている市販の手作りフードのほとんどが、人間が食べても素材の味や旨みを感じられて美味しいと思うものばかりで、食いつきがよく尚且つ手作りご飯風で余計な添加物が使用されていないことが大きなポイントなのかもしれません。
【ウェットフード】
「消化吸収への負担が少なそうだから」(女性 / 50代 / ミニチュアダックス:11歳)
「今はドライフードでも問題なく食べてくれるが、できればより自然な食品に近いウェットタイプのフードのほうが今後加齢が進む上で健康には良いのではと思うことがあるから」(男性 / 40代 / 柴犬:7歳)
「ウェットフードは少し高くいつもは買わないのですが同じ価格でしたらわんちゃんにも贅沢をさせてあげられるから」(女性 / 20代 / 柴犬:2ヶ月)
ウェットフードの価格帯はピンからキリまでありますが、食事をすべてウェットフードにしようとすれば、水分を多く含みカロリー密度も低いことから、たくさんの給餌量が必要になります。
そのため、こちらも市販の手作りフード同様に、コストの面で躊躇してしまうのかもしれません。
【半生フード】
「食付きが良く、かつ比較的リーズナブルだから」(女性 / 30代 / ミックス:6歳)
「ウェットは食べきれないものが多いので管理が面倒だから」(女性 / 30代 / ミニチュアピンシャー:13歳)
「ドライよりも、多少水分を含んだものの方が香りがたつ分、食いつきもよく、噛みやすいと思うからです」(女性 / 20代 / トイプードル:8歳)
ドライフードより水分を多く含み、ウェットフードより水分が少ない半生フード(セミモイスト)は、ドライフードと同等程度の価格で購入することができるため、手軽さや管理のしやすさを魅力に感じているのかもしれません。
【ドライフード】
「餌やりにかかる手間が格段に抑えられます」(男性 / 20代 / 柴犬:7歳)
「汚れも少ないため。価格帯も安心価格の物が多いため」(男性 / 40代 / ポメラニアン:2歳)
「しっかり噛んで食べるのも大切だと思うので、基本的にはドライフードを与えたいです。ドライフードの上にウェットフードを乗せて味変して与えることもあります」(女性 / 20代 / ミニチュアダックス:6ヶ月)
ドライフードと回答した飼い主さんは、「保存が容易」「管理がラク」「手間がかからない」といったコメントが多く見られました。利便性に加え、普段から与え慣れているもののほうが与えやすいということもあるのかもしれません。
【フリーズドライフード / エアドライフード】
「フリーズドライフードやエアドライフードは、生の食材の栄養や風味を損なわずに保存できると聞いたので、試してみたいと思います」(女性 / 30代 / 柴犬:5歳)
「新鮮な食べ物で栄養バランスが良い」(女性 / 20代 / ゴールデン:5歳)
「保存がしやすいため」(男性 / 40代 / チワワ:2歳)
フリーズドライフードやエアドライフードは、保存性が高く熱に弱い栄養素をそのまま摂りこめるというメリットがありますが、原材料のこだわりや加工工程の手間などで、高価格になっています。あまりメジャーではないドッグフードの種類になるので認知度は低いですが、同じ価格帯なら試してみたいという飼い主さんは少なくないのかもしれません。
ドッグフードの購入をためらうポイントは「価格」が283人で最多
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ドッグフードの検討中に購入をためらうポイントで最も多かったのは「価格」283人でした。
これは全体の62.5%にあたり、愛犬に毎日与えるもので絶対に必要なものだからこそ「価格」は購入する上で重要なポイントになっていると言えるでしょう。食いつきが良く、手作りご飯のような安心・安全なドッグフードがもう少し価格を抑えて販売されれば、ドライフードではなく手作りフードがメインとなる日がくるのかもしれませんね。
▼調査概要
アンケート内容:ドッグフードに関するアンケート
調査方法:インターネット調査
対象:全国の犬の飼い主さん453人(女性317人 / 男性136人)
アンケート実施期間:2023年11月9日~11月19日
▶協力してくれた飼い主さんの愛犬の年齢と犬種については本記事をご覧ください。