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天主台周辺の本格調査は今回が初! 安土城跡の発掘調査が10月スタート

~めざすは、わが国最初の本格天主の実像解明~

織田信長が築城し、その後焼失!謎に満ちた幻の城
安土城跡の発掘調査が10月スタート
天主台周辺の本格調査は今回が初! ~めざすは、わが国最初の本格天主の実像解明~

   滋賀県では、令和4年度に策定した特別史跡安土城跡整備基本計画にもとづき、今年度から20年計画で特別史跡安土城跡調査整備事業をスタートし、発掘調査と環境整備を進めていきます。
   今年度の発掘調査期間は、2023(令和5)年10月11日(水)から翌1月下旬まで。発掘調査を行うのは天主台周辺です。現在土砂で埋まっている天主台の構造の解明や、天主の具体的な実像に迫る天主関連遺物(瓦・金具等)の発見が期待されています。発掘調査の結果、一般公開についてはあらためてお知らせします。どのような発見があるか、ご期待ください。

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202309260173-O1-3YTA2mIV
                                特別史跡安土城跡 発掘調査対象地

 
<今年度の発掘調査概要>
◆調査期間 :
令和5年10月11日(水)~令和6年1月下旬
◆調査場所 :
特別史跡安土城跡 天主台北半部東端 315㎡
(図赤色部分)

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202309260173-O2-557FE2W0

<今年度の発掘調査で期待される成果とは?>
【ポイント1】 現在、土砂で埋まっている天主台の構造解明
天主台周辺の北半部は、現状、土砂に埋まっています。今回の調査ではそうした土砂を取り除くことで、石垣の構造や形状が具体的に明らかになると期待されています。安土城の天主台の平面形状は正四角形ではなく、不等辺多角形であることがうかがえますが、そうした平面形状についても具体的に明らかになる見込みです。平面形状が明らかになれば、天主の平面形状を考える手がかりが得られ、天主の復元にも有力な資料となります。
【ポイント2】 天主の具体的な実像に迫る天主関連遺物(鯱・瓦・金具等)の発見
天主台の北側は、天主が焼け落ちた方向と言われていることから、天主関連の遺物が発見される可能性があります。これまで天主に関わる遺物としては、金箔瓦しか発見されていません。今回の調査で、天主の屋根を飾る鯱や、天主を装飾する金具類、建具や部材など多様な遺物が発見されれば、天主の実像解明につながるかもしれません。

<「幻の安土城」とされる理由>
 安土城は、織田信長が琵琶湖岸に築いた大城郭。日本史上、はじめて高層の天主を持ち、全体が高石垣で覆われた城です。しかし、1582(天正10)年本能寺の変のあと天主を中心とした主郭部が焼失し、1585 (天正13)年八幡山城(近江八幡市)築城に伴い廃城となります。城が建っていた期間が10年と短く、安土城について記した資料がほとんどないため、その姿は謎に満ちています。

<安土城をもっと知るなら周辺施設へ>
◆滋賀県立安土城考古博物館
[所在地]近江八幡市安土町下豊浦6678 [開館時間]9:00~17:00(入館は16:30まで)
[休館日]月曜日(月曜日が祝日・休日の場合は翌日)、年末年始、メンテナンス休館あり
◆安土城天主 信長の館
[所在地]近江八幡市安土町桑実寺800  [開館時間]9:00~17:00(入館は16:30まで)
[休館日]月曜日(祝日を除く。祝日の場合は翌日が休館)、年末年始(12/28-1/4)
◆安土城郭資料館
[所在地]近江八幡市安土町小中700 [開館時間]9:00~17:00(入館は16:30まで)
[休館日]祝日をのぞく月曜日、祝日の翌日、年末年始

<滋賀県デジタル広報誌web滋賀プラスワンでも安土城関連記事を掲載中>
いよいよ始まる安土城跡「令和の大調査」を前に城好きの気象予報士、久保井朝美さんが滋賀県立安土城考古博物館と安土城跡を訪問。謎に包まれた安土城の発掘に期待を寄せます。
謎に包まれた安土城「令和の大調査」開始 [URL]https://shigaplusone.jp/post/special_05/

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