新開発施設の完成予想図(左)と水戸事業所の全景

　日立製作所（東京都千代田区）と日立ビルシステム（同）は、エレベーターとエスカレーターの昇降機を開発、設計、製造する拠点となっている水戸事業所（茨城県ひたちなか市）に、次世代エレベーターの技術開発をする新施設を建設する、と発表した。

　国内のエレベーターの新設需要のうち、約8割を標準型エレベーターが占めているが、同施設は、次世代機種を開発するほか、老朽化したエレベーターのリニューアル需要に応える製品開発を推進する、としている。 

　水戸事業所内には、地上213メートルと日本一高いエレベーター研究塔「G1TOWER（ジーワンタワー）」があり、新施設はそれに隣接した敷地に建設する。今年7月に着工し、完成は2027年2月を予定している。

　両社は、水戸事業所のほかに亀有総合センター（東京都足立区）で昇降機の開発を進めているが、新たな施設を建設することで、昇降機の新設・リニューアル製品の開発は水戸事業所に集約する。亀有総合センターはビル設備のメンテナンスやビルIoTソリューション「BuilMirai（ビルミライ）」などデジタルサービスの開発を行う。