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地方議会の騒動を劇場で公開  政治改革の可能性を秘めたドキュメンタリー

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 政治の世界に限らないことではあるが、「忖度(そんたく)」は日常茶飯。これを脇に置いて行動すると、それだけで注目されるのがニッポンだ。約3年半にわたり広島県の安芸高田市長と議会をめぐる動きを取材して制作したドキュメンタリー「#つぶやき市長と議会のオキテ  劇場版」(広島ホームテレビ・広島市)が5月に公開される。

 人口2万6千人あまりの安芸高田市に、政治経験ゼロ、元銀行マン、37歳の石丸伸二新市長が選出された。市長は「政治の見える化」を掲げ、X(旧Twitter)での情報発信を積極的に行い、市民からの期待も高まるが、最初の議会から紛糾する。効率的で持続可能な市政を目指し、忖度なしで進める市長と根回しを重んじる議会。手法の違いからあつれきが生まれていく。そのいきさつを次々とオープンにする市長の投稿が決定的な亀裂となり、事態は議会、SNSから法廷までを舞台にした騒動に発展した。一地方議会のドキュメンタリーは、過疎・高齢化が進む小さな自治体の未来へ、そして国レベルの変革にもつながる可能性を秘めたエネルギッシュな政治改革のストーリーだ。

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