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滋賀県が紫式部、源氏物語ゆかりの地を紹介 大河ドラマ「光る君へ」の舞台をアピール

「石山寺」

 

 滋賀県は、同県が2024年のNHK大河ドラマ「光る君へ」の舞台の一つだとして、大津市に大河ドラマ館を開館するとともに、主人公・紫式部と「源氏物語」に関するゆかりの地を紹介している。

 県によると、大津市にある石山寺は紫式部が「源氏物語」の構想を練ったとされ、境内に「光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館」をオープン。館内では、独自インタビューやドラマのメーキング映像などの大河ドラマ館オリジナル映像を4Kシアターで上映。ドラマに登場する衣装や小道具、平安文化と女性文学者たちを紹介する企画パネルなども展示している。

 また、大津市の三井寺(みいでら)は、紫式部の叔父の康延(こうえん)と異母兄弟の定暹(じょうせん)が三井寺の僧侶だったとされることから、総本山三井寺所蔵「紫式部関係文書特別展」を開催している。

 このほか、「源氏物語」では、光源氏が若き日に契りを交わした空蝉(うつせみ)と偶然すれ違うシーンに登場した「逢坂(おうさか)の関」(大津市)を紹介。紫式部の父・藤原為時が越前守(えちぜんのかみ)を任じられ、紫式部が父とともに琵琶湖の西岸をたどり越前へ向かう途中、いったん上陸し、一夜を明かした地が、白鬚(しらひげ)神社(高島市)付近だとして境内に紫式部がこの地で詠んだ歌の歌碑があるという。

 滋賀県は「このほかにも紫式部や源氏物語ゆかりの地が数多く存在しており、この機会に滋賀県を訪れて、式部が目にした当時の風景に思いをはせてほしい」と呼びかけている。

 

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