KK KYODO NEWS SITE

ニュースサイト
コーポレートサイト
search icon
search icon

メタウォーター・フレームダブルオー合同記者会見 インフラが抱える社会課題をWeb3で解決

上下水道のインフラ事業を展開するメタウォーターは、ブロックチェーン開発企業のフレームダブルオーと連携して、次世代のインターネットのありかた「Web3」を活用し設備の維持管理を行うプロジェクトを展開すると発表した。その記者会見が2月19日に都内で開催された。

メタウォーター会長の中村靖氏によると、今回のプロジェクトの背景には、高度経済成長期につくられた設備の老朽化「インフラクライシス」という社会課題がある。その課題解決で必要となる財政難や担い手不足を、様々な人がブロックチェーン上で構築された組織に参加できるDAOというシステムで解決するのが今回のプロジェクトの目的だ。貢献した人には報酬が与えられるというのがDAOの特徴のひとつ。

そのシステムを構築するために必要となってくるのが、Webサイト作成のほか、電子マネーの管理ソフトやプログラム、非代替性トークン(NFT)などの様々なツールだ。それをノーコードで一括して用意できるプラットフォーム「Clubs」を提供するフレームダブルオーに連携を呼びかけたという。

フレームダブルオー代表取締役社長の原麻由美氏によると、DAOは個人やクリエイターがプラットフォーム上で協力して活動し、相互成長していけるというところが面白い点。Web3やブロックチェーンはまだなじみが薄いものだが、誰もが毎日欠かさず使う「水」というものの維持活動に自分の意志で参加できるようにし、「誰でも使えるプラットフォーム」から「みんなが実際に利用して参加できるプラットフォーム」に成長していきたいと語った。

中村氏によると、今後は協力してくれる自治体や国の機関を探したり、伴走して知識やアイディアを提供してくれる仲間を募っていきたいとのこと。最終的には、上下水道を守るコミュニティ(DAO)が各地域に作られ、知識やノウハウが共有化され運営ができる未来が実現することを期待する。

編集部からのお知らせ

新着情報

あわせて読みたい