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【動画】東大阪市に最新鋭の塗装工場が誕生 町工場の概念を一新

金属塗装を専門とする富士電装株式会社(東大阪市)が1月、同市内で新工場の稼働を開始し、同月30日、プレス向けに同工場を公開した。代表取締社長の宮田潔氏は、「町工場を一新するような、環境に重点を置いた工場が完成した」と発表した。
メラミン樹脂を主成分とした塗料を塗布したのち、乾燥炉に入れて加熱することで塗膜を硬化させる「メラミン焼付塗装」が同社の主軸。新工場に大型の乾燥炉や天井クレーンを設けることで、大サイズ(高さ3.5メートル、間口3メートル、奥行6.5メートル)や重量物(2.8トン)を塗装できるようになった。さらに、密閉式塗装ブースを設置し、半導体装置などの精密機器の塗装も可能となった。

常務取締役の宮田圭氏は、「今までできなかった、製品サイズの大きな物への塗装ができるようになった。2階のクリーンルームでは、ごみ・ほこりにシビアなお客さん向けの仕事もこなせるようになった」と話した。すでに、半導体装置や食品加工機械の塗装を受注しており、手応えを感じているという。

新工場では、職員の働きやすい環境づくりに配慮。シャワールームのほか、休憩スペースに大きなキッチンを設け、インテリアにも気を遣った。宮田圭氏は、「みんなでお疲れ様会をしたのですが、『良かった、またやってくれ』と言ってくれた。働いてくれる仲間に、『富士電装に来て良かった、一緒に長く働きたい』と思ってくれる人が出てきてくれたらいいなと思っている」と話した。

同社は1949年に創業し、今年で75年目を迎える。3代目に当たる宮田圭氏は、もともと他社の営業職で勤務していたが、創業100年に達するには「自分が継ぐしかない」と同社への入社を決めた。「製造業って、跡継ぎ問題とか若い人に興味を持ってもらえないとかいう意見が圧倒的に多い。自分が変えると言ったら大げさだけど、情報交換とか、うちがこうやっていると発信することで盛り上げていけたら」と意気込みを語った。

 

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