国産の“おいしい食”集結の2日間 公庫主催のアグリフードEXPO
国産農林水産物・食品の展示商談会「第19回アグリフードEXPO」(主催・日本政策金融公庫)が8月19日、東京都江東区の東京ビッグサイトで始まり、およそ600の出展者が、来場した国内外の商社や卸売業、食品加工・製造業、小売業などのバイヤーと商談した。8月20日も開かれる。
開会式であいさつした日本政策金融公庫の常葉光郎・代表取締役専務取締役は「今回はさまざまな業種のバイヤー約40社を招き、事前予約制による商談会を開催するほか、日本貿易振興機構(ジェトロ)の協力を得て、海外のバイヤー17人と商談する機会も設けています。こうした取り組みを通じて、出展者の国内外市場への販路開拓を後押ししていきたい。来年2月には7年ぶりに大阪でアグリフードEXPOを開催します」と述べた。

あいさつする日本政策金融公庫の常葉光郎・代表取締役専務取締役(中央)=2026年8月19日、東京都江東区の東京ビッグサイト
この商談会に初回から毎回参加している、石川県産サツマイモ「五郎島金時」の生産加工販売会社かわに(金沢市)の河二利勝専務(28)は「取引先の拡大だけでなく、この商談会ではさまざまな業者の方から商品開発のヒントをいただけます。毎回趣向を凝らして新しい商品を展示する出展者も多く、他の出展者からも毎回刺激を受けています」と話す。今回は新商品として冷凍焼き芋を展示。居酒屋などですぐに出せる食品としての可能性を探りたいという。人気商品は袋から出してすぐ食べられる手ごろな大きさの焼き芋パック。そのほか、焼き芋ペーストの商品もスイーツ用食材として好評という。

毎回参加している、かわにの河二利勝専務
河二専務は「ペーストは4キロ単位で販売していますが、最近はホテルレストランのスイーツ向けに少量での販売を希望する声が多くなっており、検討課題になっています」と語る。海外展開については「当社の五郎島金時生産量は年間250トン。生産量が増えてからの課題です」と述べた。
島根県庁と日本政策金融公庫松江支店が積極的に出展を呼びかけた島根県内は前回より7増の25社が出展。「しまねのうまいもん」の黄色い横断幕が掲げられた一角は、大勢のバイヤーらでにぎわった。

高級スーパー向けに開発した「サバカレー」をPRする海土物産の梅木智史取締役
食品製造加工販売の海土物産(松江市)のブースには「サバカレー」など地元水産物を使った特産加工品が並ぶ。梅木智史取締役(42)は「今回で2回目の参加です。1日10社の商談を目標にしています。前回は14社と商談し、3件の取引につながりました。出展費用に県の補助があるのでありがたいです」と語った。

山陰のイチゴのおいしさを発信するエイトファームの遠藤暢彦代表
コンサルタントからイチゴ農家に転身した遠藤暢彦代表(49)は今回が初めての出展。3年間の農業研修を経て5年前に独立。安来市のイチゴを多くの人に知ってもらおうと今回参加したという。ブースでは品種も色(赤、白、だいだいの3色)も異なる3種類のイチゴを食べ比べできる商品などをPR。イチゴ大福用に使いたいという業者が早速訪れ、10分以上商談していた。
遠藤代表は「山陰のイチゴはまだまだ知られていないと思います。今回の出展が、安来市でおいしいイチゴを栽培していることを多くの人が知るきっかけになればうれしいです」と話した。
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