JA共済が協同組合フェスティバルに参加 仲間由紀恵さん「助け合って生きる社会になれば」 38のブース出展、地震体験コーナーも
お互いが助け合う社会に――。JA共済連(全国共済農業協同組合連合会、東京)は7月5日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開かれた「見て、聞いて、体験 協同組合フェスティバル」にブースを出展。協同組合の理念である「助け合い」をテーマに、俳優でJA共済イメージキャラクターの仲間由紀恵さんと、フリーアナウンサーでJA共済アンバサダーの後藤楽々さんがトークセッションを行ったほか、会場では介助犬のデモンストレーションや地震の揺れを疑似体験できる体験型プログラムなどが実施され、来場者を楽しませた。

地震の揺れを疑似体験できる「地震ザブトン」
特設ステージで行われたデモンストレーションでは、ラブラドルレトリバーのクレアちゃん(雌)が、車いす利用者の飼い主が床に落としたペンを拾ったり、鼻で車いすのステップの上げ下げをしたりと実際の生活での支援行動を披露。ステージの観客からは感心の声とともに、大きな拍手が起きた。仲間さんは「介助犬は障害のある方が生活するうえでいてくれないと困るパートナー。一人でも多くの人に介助犬の存在を知ってもらいたい」と訴えた。日本介助犬協会(本部・横浜市)の高柳友子理事長は「介助犬の育成などの支援をしているJA共済さんの協力を受け、介助犬を通して笑顔を増やす活動を続けたい」と話した。
防災教室のブースでは、「地震ザブトン」というイス型の地震動体験装置を設置。参加した女性が、昨年1月に発生した能登半島地震と同様の震度6強の横揺れを疑似体験した。女性は「想像以上の揺れだった。この状況だと何もできないことが分かった」と揺れの大きさに驚いた様子。能登半島地震後に被災地を訪れ、支援活動も行っている仲間さんは「日々の対策や助け合いの環境を整備することが大切。助け合って生きる、そんな社会になってほしい」と呼びかけた。

仲間由紀恵さんと学ぶ「介助犬を支える助け合い」をテーマにステージに登場したクレアちゃん(右端)
その後、仲間さんと後藤さんは、来場者らとともに、会場内のJAグループのブースを巡った。イベント後、仲間さんは「JA共済が行う助け合いの活動を通じて、人は一人では生きられない、手を取り合いながら生きているということを感じることができる。これからも自分にできることをお手伝いさせていただきたい」と述べた。
2025年は国連が定めた「国際協同組合年」。会場には、JA共済連のほか、ろうきんや信用金庫、大学生協などの協同組合団体がさまざまなテーマでブースを出展。野菜販売の産直ブースのほか、林業体験やクイズにチャレンジするブースなど、38のブースが設けられた。また、お笑いジャーナリストで時事ユーチューバーのたかまつななさんらスペシャルゲストによるトークショーや科学実験ショーなども行われた。