あなたの言葉は“子どもの脳に届いていない“かも? 8000組の支援から生まれた親子関係の実践書
「子どもに何度言っても伝わらない」「叱ってばかりでつらい」——。そんな日常の悩みを持つ人に、脳科学をベースにした新しいアプローチを提案する一冊が登場する。6月17日に発売される、『発達障害・グレーゾーン 子育て大変だと思ったら これ、言ってみて!』(東洋経済新報社、税込み1870円)だ。
本書は、子育て・発達支援に関する情報発信を行うパステルコミュニケーション(東京)の代表・吉野加容子氏による新刊。発達障害やグレーゾーン、不登校、かんしゃくなど、家庭内で抱え込みやすい困りごとに対し、「親の努力不足」ではなく“言葉が脳に届いているか”という視点を提示する。子どもの行動を「わがまま」や「怠け」ととらえるのではなく、脳の特性として理解し、今日から家庭で使える声かけを体系化したペアレント・トレーニング入門書だ。
吉野氏は、一般的な言葉が発達障害・グレーゾーンの子どもに届きにくい理由を、脳科学・教育学・心理学の観点から解説。安心感をつくる「3S(笑顔・ゆっくり・やさしい声)」を土台に、子どもが動きやすくなる“脳に届く言葉”の選び方を紹介する。
さらに、親の指示を肯定で挟む「魔法の4ステップ(肯定→提案→待つ→肯定)」や、伝わる言葉に変換する「言い換え5つのスイッチ」など、37の実例を収録。
例えば、
×「早くお風呂に入って!」 → ○「今日は何を持って入ろうか?」
×「宿題をやりなさい!」 → ○「まず1問だけ、一緒にやってみよう」
といった“Before/After”で、すぐに実践できる工夫がわかりやすく示されている。
吉野氏は「子どもは言葉の意味だけで動いているわけではありません。脳にどう届いたかで反応が変わります」と語り、困りごとは“親子の関わりを変えるチャンス”だと強調する。日々の困りごとを減らし、子どもの特性を未来の強みに変えるためには、自分の認識を改めることが最も重要なのかもしれない。




















