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石橋静河「頼もしい先輩方と一緒にこの作品に挑める」稲垣吾郎&内田有紀との共演が力に ドラマ10「燕は戻ってこない」出演者会見

(左から)稲垣吾郎、石橋静河、内田有紀(C)エンタメOVO

 4月12日、東京都内のNHKでドラマ10「燕は戻ってこない」のマスコミ向け試写会と出演者会見が行われ、出演者の石橋静河、稲垣吾郎、内田有紀が出席した。

 ドラマ10「燕は戻ってこない」は、「命は誰のものか」という重要なテーマを鮮烈なエンターテインメントに仕上げ、第57回吉川英治文学賞・第64回毎日芸術賞をW受賞した桐野夏生の同名小説が原作。これを、連続テレビ小説「らんまん」の長田育恵氏の脚色で全10回のテレビドラマ化したのが本作だ。

 主人公は、お金も夢もない29歳の派遣社員リキ(石橋)。職場の同僚から「卵子提供」でお金を稼ごうと誘われた彼女は、アメリカの生殖医療エージェント「プランテ」日本支社で面談を受ける。だが、そこで持ち掛けられたのは、「卵子提供」ではなく、「代理出産」だった。一方、元トップバレエダンサーの草桶基(稲垣)とその妻・悠子(内田)は、高額の謝礼と引き換えに、2人の子どもを産んでくれる「代理母」を探していた。やがて3人の欲望が、「代理出産」を通じて交差していく…。

 第1回の試写終了後、会見に応じた石橋はまず、「これ以上ない座組でこの作品に挑めることを本当に幸せに思います」とあいさつ。とはいえ、代理出産や女性の貧困という難しいテーマを扱った作品だけに、「この作品をやるには勇気が必要だった」とオファーを受けた際の心境を打ち明けた。だが、共演が稲垣&内田と聞き、「こんなに頼もしい先輩方と一緒にこの作品に挑めることを知り、勇気が出た」と2人の存在に力を得た様子。

 また、3人とも演じるに当たっては事前に原作を読んだことが役立ったらしく、それぞれがその印象を披露。石橋は「絶対大変だなと思って、なかなか(読む)勇気が出なかった」と最初はおよび腰だったものの、「いざ読み始めたら、面白くて1日で読み終わってしまった」という。その感想を「女性が生きていく上で感じてきた嫌な思いとか、差別だったり、苦しかったことが、エコーのように、自分の中で衝撃として走って。これはドラマという形を通して、世の中に伝えなければいけない話なんだと思った」と語り、背中を押された模様。

石橋静河(C)エンタメOVO

 一方、劇中で女性特有の問題に直面するリキと妻・悠子の間で男性の基を演じる稲垣は、原作の感想を「目からうろこだった。女性の気持ちも、分かっているようで、分かっていないことが多いと思った」と振り返り、「(基は)自分は相手を傷つけているとは決して思っていなくて、それなのに、相手を無神経に傷つけてしまったり。いろいろ考えさせるなと思った」と言葉を続けた。

稲垣吾郎(C)エンタメOVO

 もともと桐野の小説の愛読者だったという内田も石橋同様、「読むのに勇気がいった」と打ち明けながらも、読んだことで「本当に真摯(しんし)に向き合っていかなければ」と覚悟を決めたという。さらに内田は、悠子と自身の年代が近いことを上げ、「みなさんと何かを共有できるんじゃないかなと思いながら、悠子の核心みたいなものを、私の体にたたき込んで日々過ごしています」と撮影に臨む意気込みを語った。

内田有紀(C)エンタメOVO

 物語はシリアスながら、会見は和やかムードの中、和気あいあいと進行。「元トップバレエダンサー」という役柄を演じる稲垣は、本格的にダンサー姿を披露する場面もあるらしく、バレエ経験のある石橋が「つま先がきれいで感動しました」「説得力がすごい」と太鼓判。また、テレビのバラエティー番組などを除くと、お芝居では初共演となる稲垣と内田が「お互い同じ芸能界で同じ時代にずっと一緒に頑張ってきた仲間として、まとう空気感が似ているのかも」と互いに認めあい、それを石橋が「仲良し」とうらやむ一幕も見られ、チームワークの良さをうかがわせた。

ドラマ10「燕は戻ってこない」は、2024年4月30日(火)から放送開始(全10回)。

総合 毎週火曜 よる10:00~10:45

BSP4K毎週火曜 午後6:15~7:00

[再放送] 総合 毎週金曜 午前0:35~1:20 ※木曜深夜

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