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米本学仁「どうする家康」で山田八蔵役 瀬名役の有村架純は「とても不思議な方でした」

 嵐の松本潤が主演するNHK大河ドラマ「どうする家康」の第20回が28日に放送され、山田八蔵役の米本学仁からコメントが届いた。

 第20回「岡崎クーデター」で、大岡弥四郎(毎熊克哉)をはじめ、クーデターを起こそうとする家臣たちと、徳川への忠義との間で揺れ動く八蔵を演じた米本。

 演じる際の心境を問われると「終わらない戦乱の世。ドクドクと脈打つ深い悲しみ、荒くなる息。そんな不条理をぶち壊したい。いろんな思いがめぐる中、『死にたくない』『生きて帰りたい』『会いたい』そんなシンプルだけど強い欲求が真ん中にありました」とコメント。

 特に印象に残っているのは「武田勝頼(眞栄田郷敦)軍との戦に敗れ、けがを負い城に戻って来るシーン」だという。

 米本は「誰にも分け隔てなく手当てしてくださるお方さま(有村架純)。戦乱の世の不条理が五徳さま(久保史緒里)のせりふに現れる中、烈火のごとく怒る瀬名さまの言葉に涙が流れました。最後まで迷いながらも裏切りを決めていた八蔵にとって、その姿は驚きそのものであり、自分の命と心に温度を取り戻しました。そして瀬名さま、(松平)信康さま(細田佳央太)をはじめ、たくさんの人たちの命をいとおしく大切に感じてしまいました。迷いながら、不安とともにまた一つ裏切りを重ねる山田八蔵が生まれた瞬間でした」と明かした。

 「瀬名に対する八蔵の思いをどう解釈したか」と聞かれると、「身分や立場の上下が決して覆らない時代に、分け隔てなく接してくれる瀬名さまの存在は違和感。ただ命の価値があまりにも低い戦乱の世を生きる者にとって、八蔵たちが現状を打破するには力によるクーデターしかないと思い込んでいました。そんな中、八蔵はこれでいいのかと迷い続け、疑問を捨てられません」と語った。

 続けて、「そして瀬名さまも同じ苦悩を生きられたのだと思います。『八蔵、頼みがある』と真っすぐこちらを見る瀬名さまには正直、恐さを感じました。誠実で真っすぐで、腹が決まったその姿は強さそのもので、暴力よりも強力な力を感じました。何かを変える人は優しさと怖さを同時に持つ人なのかもしれません」と語った。

 有村については、「とても不思議な方でした。ひょうひょうと淡々としているようで、一度動き出すと感覚の塊がそこにあるようでした。合間にお話させていただいた際も、とっても面白くて忌憚(きたん)ない方で、接していてしみじみ好奇心が湧いてくるような」と評した。

 前室で待機しているときに、有村から「これどうぞ」とデコポンを渡されたエピソードも披露。「それが本当に本当にうれしくて、大げさでなく頬ずりしながら泣けてきました。家に帰っても何度も手に取り、惜しみながらも大切にそのデコポンを頂戴しました。甘さも酸味もギュッと詰まった最高においしいデコポンでした」と笑顔で話した。

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