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グルージャ盛岡(4年連続5度目)

グルージャ盛岡

第61回岩手県サッカー選手権大会決勝戦で、アンソメット岩手八幡平(八幡平市)を3-1で破り4年連続5回目の天皇杯全国大会出場を決めた。レッドカードも飛び出す激しい戦いとなった決勝戦だったが、平常心を失わず戦い抜き、最後は総合力で押し切った。
チーム本拠地は盛岡市。グルージャはスペイン語で「鶴」の意味。盛岡藩主南部家の家紋が「むかい鶴」で、名物の「じゃじゃ麺」、県内の方言に「じゃ」が多く使われていることにもちなんで名づけられた。
一昨年、チームの運営組織をNPO法人から株式会社に移行し、盛岡商業高校を全国制覇に導いた名将・斎藤重信氏をチームアドバイザーに迎えるなど、本県のサッカー界トップチームとして着々と体制を強化している。
未曾有の大震災に見舞われた本年は「元気を岩手に、一歩ずつ前へ!」を合言葉に、サッカースクールなどを通じたジュニア世代強化や普及活動、地域貢献事業にも積極的に取り組んでいる。
チームは東北社会人リーグ1部に所属。昨季リーグV4を達成し、今季は現在2位(8月28日現在)。全国社会人サッカー選手権大会へ東北地区代表として出場も決っている。悲願のJFL昇格を目指し過密日程の中、奮闘を続ける。
2季主将を務めた大黒柱・DF中田洋介が引退、昨季チーム得点王・FW菅原康太が離脱した今季だが、GK島津虎史新主将のもとチームは結束。昨季全ポジションを補強したチームの主力大半が残留し、今季は「成熟度」で勝負する。
県選手権は3試合で15得点、4失点。両サイドを起点とした波状攻撃からFW上山愛史、佐藤佳成、加藤浩史ら「取るべき人」がきっちり得点し、安定した戦いぶりだった。
天皇杯全国大会では県勢で唯一の勝利経験チームだが、いまだ「Jの壁」は越えられずにいる。今年の初戦は吉田暢監督がかつて所属していたJFLソニー仙台FCをホーム・盛岡に迎える。「格上相手」は承知の上、吉田監督は「全力で戦う」と闘志を燃やす。

(岩手日報)