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三菱水島FC(2年連続16回目)

 岡山県代表決定戦の決勝で環太平洋大に2-0で快勝した。コンパクトな守備陣形を保って積極的にプレスをかけ、打たれたシュートは3本のみ。「狙い通りの作戦勝ち」と山下聡也監督が言う通り、主導権を握り続け、所属する中国リーグで優勝経験のあるチームの実力を示した。

 守りから流れをつくる。キーマンは両センターバックで、DF安田拓馬は対人に強く、DF中矢裕貴はカバリングが的確だ。プレスをかけるタイミングや高さを細かく指示し、全体を統率する。攻撃は、俊足のMF岡本典也が右サイドで仕掛ける縦への突破が強み。FW宮沢龍二は得点感覚に優れ、代表決定戦2試合で6ゴールを挙げた。

 1回戦は香川県代表のJ3讃岐と対戦する。Jクラブ勢とは2006年の3回戦でJ2山形と戦ったのをはじめ、21年にJ1名古屋、23年にJ3琉球と当たり、いずれも敗退した。主将の安田は「過剰に意識せず、自分たちの戦い方を貫く」と自然体を強調する。

 

(山陽新聞)