ソニー仙台FC(5年連続25回目)
東北社会人リーグ1部の強豪・コバルトーレ女川の挑戦を受けた県予選決勝は前半に先制されながら、後半に2点を奪い逆転。先発平均23歳代の若いイレブンが運動量とスピードで上回り、連覇を5に伸ばした。
山形、新潟などのJリーグクラブを指揮した3季目の鈴木淳監督(62)が目指すのは、GKからでもボールをつなぎ、両サイドを幅広く使うスタイル。各ポジションに技術と走力を兼ね備えた選手がそろう。
3トップの果敢な仕掛けが武器。右ではレフティーのFW布方叶夢(22)が好機を演出し、左のFW加藤佑弥(22)は縦への突破が魅力。中央に陣取るFW山田晋平(25)は鋭い得点感覚を持つ。ボランチMF平田健人(28)が攻守で黒子となり、チームを鼓舞する。
鈴木監督は「勢いとバランスを両立させて、試合ごとに成長していけるか」と期待。過去最高の3回戦を超え、ベスト16入りを目指す。MF吉野蓮主将(26)は「ゴール前の質が課題。少ない好機をものにしたい」と闘志を燃やす。
(河北新報)