プロサッカーリーグ「ラ・リーガ(LALIGA)」 スペインで人生変える経験を サッカー少年少女8人をマドリードへ招待
スペインのプロサッカーリーグ「ラ・リーガ(LALIGA)」は3月13日、東京都内で記者会見し、スペインサッカーの海外ファンを増やす一環で、プロのサッカー選手を目指す、日本を含めた5カ国のサッカー少年少女計40人をスペイン・マドリードに招待し、ラ・リーガでのトレーニング体験などを通じて、華麗なスペインサッカーの“精髄”に直接触れてもらう機会を提供する、と発表した。
スペイン以外の国の将来有望なサッカー少年少女を発掘するこの国際プログラム「Next Gen Draft」を統括するラ・リーガのプロジェクトマネージャー、シャビエル・サンズさんは「同世代の5カ国40人の仲間と一緒に、スペインに10日間滞在し、ラ・リーガ選手と同じような生活をしてもらいます。プロ選手の生活や同じ志を持つ仲間との交流は、きっと人生を変えるような経験になると思います」と話した。
このプログラムは、米ゲーム大手エレクトロニック・アーツ(EA)のゲームブランド「EA SPORTS」協賛の取り組みで、渡航、滞在などの費用は、ラ・リーガ、EA側が負担する。すでに1度、南アフリカ、アメリカ、アラブ首長国連邦(ドバイ)、グアテマラ、ベトナムの5カ国を対象に行っており、今回は2度目の実施となる。

日本のサッカーマーケットを「重視する」と述べた、ラ・リーガの日本・韓国・南アジア・オセアニア地域の責任者、イバン・コディーナさん=東京都港区、2026年3月13日
今回招待する5カ国は日本、中国、メキシコ、ナイジェリア、モロッコ。日本では3月14~15日、13~15歳の少年少女がメンバーの計24チーム(男女各12チーム)が参加する選考会を川崎市内で開催。来日したラ・リーガのコーチが、5対5のミニゲームや地元サッカーチームとの練習試合などを観察して、各自のテクニックやフィジカル、メンタル面を総合的に判断し、スペインに招待する8人(男女各4人)を決める、という。選考会に参加する24チームの選定は、日本人が海外プロサッカー選手になる挑戦を後押しする事業を展開し、ラ・リーガと業務提携する日本企業「WAKATAKE(ワカタケ)」の協力を得たという。

写真撮影に応じる記者会見に出席したラ・リーガのイバン・コディーナさん(中央)ら
記者会見したラ・リーガの日本・韓国・南アジア・オセアニア地域の責任者、イバン・コディーナさんは「ラ・リーガにとって日本は大切なマーケットであり、ラ・リーガを世界中のサッカーファンにとって身近な存在にすることが我々国際部の使命であり、またスペインと日本の懸け橋になることも目指しています」と述べ、アジアのサッカー大国の一つであり、動画配信などを通じてラ・リーガへの関心を高めることが期待できる魅力的な“日本市場”への積極的参入に意欲を示した。

ラ・リーガの日本担当駐在員、ギレルモ・ペレスさん
ラ・リーガの日本担当駐在員、ギレルモ・ペレスさんは「ラ・リーガの日本拠点は来年で開設10年を迎えますが、日本におけるラ・リーガへの関心は年々高まっています。これはラ・リーガの世界トップレベルの試合内容や1部リーグのチームに所属する久保建英選手や浅野拓磨選手などの日本人選手の活躍などによるものと思います。またユーネクストやDAZN(ダゾーン)などの動画配信サービスの普及によってラ・リーガの試合を日本でも気軽に観戦できるようになったことも大きい」と述べ、日本でラ・リーガへの関心が高まっている背景を説明した。
スペインに招待する日本人4人の選考を担当する、ラ・リーガのコーチ(欧州サッカー連盟公認)、サウル・バスケスさんは「日本でも才能豊かな選手を発掘したいと思います。もちろん才能ある多くの参加者の中から最終的に8人を選ぶのはとても難しい判断になりますが、サッカー選手に求められる各種スキルだけでなく、サッカーに取り組む姿勢やチームのメンバーを尊重できるチームワークへの理解、的確な試合での状況判断など、さまざまな面を見て決めたいと思います」と選考の重要ポイントを説明した。

日本でサッカーの「タレント(逸材)を見つけたい」と話すラ・リーガのコーチ、サウル・バスケスさん
記者会見後、取材に応じたシャビエル・サンズさんは「前回のプログラム参加者の中からプロのサッカー選手になった人はいます。もちろんプロになるのは簡単ではないですが、今回のプログラムに参加した5カ国の子どもたちには、将来プロのサッカー選手になれなくても、今回のスペインでの経験を生かして、サッカーに関わる仕事に将来、挑戦してくれたらとてもうれしいです」と話した。
その上で「ラ・リーガではサッカーの技術指導はもちろん、指導する子どもたちの教育もとても大切にしています」とサッカー以外の教育の重要性も指摘し、「今回のスペインでの体験が、選ばれた日本の8人にとって、将来、プロ選手の目標に代わる次の選択肢“プランB”を考える際にも役立つことを願っています」と語った。















