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2025年大阪・関西万博:サルデーニャ州がイタリアパビリオンで輝く

 
2025年大阪・関西万博:サルデーニャ州がイタリアパビリオンで輝く

 
*サルデーニャ州の伝統と独自性をプロモートする1週間

【大阪2025年6月24日ANSA=共同通信JBN】サルデーニャ州を代表する代表団は、2025年大阪・関西万博のイタリアパビリオン内で行われた、この地域を特集するウイーク(1週間)の開幕を告げるテープカット式典に参加しました。

このミッションは、地域経済団体と連携し、島であるサルデーニャ州の独自性と伝統を促進するとともに、社会、環境、テクノロジーの未来についてのグローバルな議論に対する同州の貢献を披露することを狙いとしています。

こうした取り組みの目的は、古くからの伝統文化と、持続可能性とデジタル化を追求する技術革新との相互関係を深く検討し、紹介することです。

手作りのフィリグリー(線細工)ジュエリーをはじめ、サルデーニャ州の職人技がパビリオンに設けられたコーナーの主役になります。

フィリグリー技法は複雑な金細工の形態の1つで、現在も島の金細工師によって最も広く使用され、地元の製品に明確な独自性を与えています。

州内で生産され、世界中で知られている刃物にも大きな注目が集まっており、この伝統を共有する国である日本で人々に注目される精巧な製品です。

観光・工芸・商業担当の地域評議会が主催する「Sardinia Island of Craftsmanship(職人技のサルデーニャ島)」という講演でも、職人技が主役となります。

パビリオンには、陶磁器、陶器にも見られる女性を象徴する丸みを帯びた造形の新石器時代の粘土製品、伝統的な織物や文化的価値の高い技法に従って制作された木製品などが展示されたコーナーもあります。

サルデーニャ州を特集するウイークを通じて、万国博覧会の来場者に、この地域の優れた特産品である生パスタの作り方説明のコーナーが設けられていることも忘れてはいけません。

有名なパスタ料理には、バルバージャ地方、ガッルーラ地方の典型的なラビオリである「クルルジョネス」があり、ジャガイモ、チーズ、ミント、時には肉を詰めて作られています。

さらに、イタリアパビリオンの周辺には、1970年代初頭にこの地域で発見された青銅器時代のヌラーゲ文明の古代石像である「モンテ・プラマの巨人」の複製2体が展示されます。

巨人像は、Foundation Mont’e Prama(モンテ・プラマ財団)がRegional Centre of Planning(州計画センター)および教育・文化遺産・情報・舞台芸術・スポーツ評議会と協力して開催するイベント「Nuragic Civilization. The Giants of Mont’e Prama and the archaeological park of Sinis(ヌラーゲ文明。モンテ・プラマの巨人たちとシニス考古学公園)」の主役にもなります。
食とワインは、この地域の財産を紹介する2つのイベント「Sardinia: the millennial art of cheese(サルデーニャ:千年にわたるチーズの芸術)」と「The Sardinia of wine meets Japan(ワインのサルデーニャが日本に出会う)」の中心になります。

もう1つの取り組みでは、妖精の家としても知られる「Art and Architecture in the Prehistory of Sardinia. The Domus de Janas(サルデーニャの先史時代の美術と建築。ドムス・デ・ヤナス)」という連続遺産のユネスコ世界遺産登録に向けたキャンペーンに焦点が当てられます。この遺産群には、島一帯に点在する新石器時代・銅器時代にさかのぼる約3500の墓所が含まれます。

そしてサルデーニャ州は、このような素晴らしい事例を展示、披露するだけではありません。

イタリア国立核物理研究所(INFN)が州計画センターと連携して主催するイベント「A territory of science(科学の領域)」では、重力波を検出するための将来の欧州研究インフラである「ET(アインシュタイン望遠鏡)」が紹介され、イタリアはその設置候補地にサルデーニャ州を提案しています。

最後に、イタリアパビリオンの劇場で午後6時から6時30分に予定されている毎日の公演では、さまざまな文化、芸術、音楽が舞台の中心を飾ります。

イベントには、「Fanta Folk Concert(ファンタフォークコンサート)」やエンツォ・ファバータ(Enzo Favata)とTenores di bitti(ビッティ地方の伝統音楽テノーレの歌唱グループ)「Mialinu Pira」による音楽パフォーマンス「Polyphony of Stones(石のポリフォニー)」、そして「Le Maschere del Carnevale di Ottana(オッターナの仮面カーニバル)」という題された催し物も含まれています。

ソース:General Commissioner’s Office of Italy for Expo 2025 Osaka

 

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