「NEXT10 from central city Project」 サッカーとチャリティーで子どもたちを応援
NEXT10 from central city組織委員会は11月29日に「NEXT10 from central city Project」と題し、大人から子どもまで楽しめる三部制のイベントを開催した。イベントの収益の一部は、日本サッカー協会に寄付される。イベントには中央区も後援としてサポートし、中央区の八重洲エリアや築地場外を巻き込んだ一大イベントとなった。
第一部は「1Dayサッカー教室」。イタリアのサッカーリーグ「セリエA」で、19回の優勝を誇る名門のACミランの公式アカデミーである「ACミランアカデミー」によるサッカー教室が開催された。中央区という大都会では子どもたちが遊べるような広い場所が少ない。スポーツに触れる機会を増やして、中央区から未来の「10番」を背負うプレイヤーを世界に輩出したいという思いの元、東京駅直結の「八重洲スクールシェア」に60人の子どもたちが集まった。
この日は特別にACミランアカデミーのテクニカルディレクターを務めるマッテオ・ロレティさんが愛知県からコーチとして参加し、子どもたちはマッテオさんから真剣にサッカーを学んだ。年齢別に分かれて約1時間、ドリブル鬼ごっこや実践的なトレーニングを行い、最後には試合形式のゲームを行った。江東区から家族で参加した田口さん夫婦と葵くん(5歳)。世界トップクラスの体験に田口さん夫婦は「楽しそうにプレーをしていてよかったです。基本的なあいさつやコーチの話を聞くことなどもいい経験になったし、今回の体験をきっかけにさまざまなことに挑戦してほしい」と振り返った。
マッテオコーチは「主体的に取り組む姿勢は全員に一貫して見られたし、新しい環境の中で臆せずにチャレンジしてくれたことが印象に残りました。参加した皆さんにとっていい刺激になったらうれしい」と参加者の熱意を評価した。
全体の運営に携わったリゾート&スポーツ専門学校のスポーツビジネス科1年の高山桃悠さんは「笑顔が増える場所を作りたいと思って運営に参加しました。サッカーをやっていない子もいる中、子どもたちのサポートができてよかった」とイベントを振り返った。
開催日の11月29日は「いい肉の日」ということで、第二部は「いい肉の日 in 築地場外市場」と題して、創業100年の老舗精肉店である近江屋牛肉店の寺出昌弘社長によるセミナーとバーベキューが築地魚河岸浜焼きBBQテラス開催された。
「築地の食には自信を持っている。世界に名だたる中央区の築地としてこれからも進化していきたい」と語る寺出社長のセミナーでは、和牛と国産牛の違いや、肉のおいしい焼き方などがレクチャーされ、参加者たちは2時間にわたってバーベキューを楽しんだ。
第三部はチャリティーパーティー。恋愛リアリティー番組「バチェラー・ジャパン」の司会を務める俳優・アーティストの坂東工さんが登場。ライブ形式で会場の雰囲気をとらえたアートを作成した。坂東さんの絵のほか、近江牛や高級ワインなどを購入できるチャリティーパーティーとなった。
坂東さんは10歳ごろに一人で生活していた時期があり、新聞配達で生計を立てるなど苦労の多い幼少期を過ごした。その経験から今回のチャリティーへの参加を申し出た。「アートで子どもたちへ貢献がしたいと思って参加しました。今回のチャリティーで、夢の続きの中にいる子どもたちの夢をもっと大きくしたい」と、熱い思いを語った。
第二部の参加費と第三部の収益の一部は、日本サッカー協会に寄付されることが決まっている。今回スポンサーとしてイベントを支援したWish Groupの岡田礼子代表取締役社長は「子どもたちに輝いてほしいという思いはみんな一緒。未来の宝を育てることに協力できることは素晴らしいことだと思います」と笑顔で語った。


















