【インタビュー】最新Samsung Galaxy Zシリーズ、 Samsung Galaxy Watchのデザインに迫る
サムスン電子株式会社(韓国本社、以下Samsung)は、2026年7月22日(水)に開催したGalaxy Unpacked July 2026にて、「Samsung Galaxy Z Fold8 Ultra | Fold8 | Flip8」、「Samsung Galaxy Watch Ultra2」、「Samsung Galaxy Watch9」を発表しました。
折りたたみスマートフォンからスマートウォッチまで、Samsung Galaxyの最新デバイスはそれぞれ異なる形状を持ちながらも、共通のデザイン哲学として「快適さ」を体現しています。今回はサムスン電子 副社長 兼 MX(Mobile eXperience)事業本部デザインチーム長 Hubert Lee氏に、新製品ラインアップのデザインに込めた想いを聞きました。
▲ サムスン電子 副社長 兼 MX(Mobile eXperience)事業本部デザインチーム長 Hubert Lee氏
Q. 今年のSamsung Galaxyの折りたたみラインアップにおいて、特に重視したデザイン上のポイントは何ですか?
現在のSamsung Galaxyデバイスは、これまで以上に高速かつ高性能に進化しています。私たちは、そこからさらに一歩進んで、より自然で快適な体験をお届けするにはどうすればよいかを考えました。
薄さと軽さは、快適なユーザー体験を生み出すうえで欠かせない要素です。これらはデバイスがいかに自然に開くか、手にしたときにどれだけ心地よく感じるか、そして日常生活にどれだけ自然に溶け込むかを左右するからです。だからこそ私たちは、製品そのものだけでなく、それが生み出すユーザー体験のあらゆる瞬間まで考え抜いています。
デザイン面では「エモーティブ・ジオメトリー(Emotive Geometry)」というコンセプトを取り入れました。このデザインアプローチは、Samsung Galaxyのシンプルで洗練されたフォルムに人間らしい温かみを吹き込み、優れたパフォーマンスにとどまらず、ユーザーに愛着を持ってもらえる、バランスの取れたデザインを実現しています。
▲ 展示されたプロダクトスケッチとデザイン要素から、新しいSamsung Galaxy Zシリーズのデザインプロセスがうかがえます。
Q. Samsung Galaxy Zシリーズのラインアップ拡大の背景には、どのような考えがあったのでしょうか?
7世代にわたり折りたたみデバイスの革新を重ねる中で、私たちはユーザーがデバイスをどのように使っているのかについて、理解を深めてきました。折りたたみデバイスに対するユーザーの期待が多様化するにつれ、一つの折りたたみデバイスだけではすべてのニーズに応えられない、つまり「One size does not fit all(万能な一台は存在しない)」という現実にも気づかされました。
生産性やマルチタスクを重視するユーザーもいれば、携帯性を重視するユーザーもいます。こうした知見をもとに、それぞれのニーズや重視するポイントに、より的確に応えられるよう、Samsung Galaxy Zシリーズのラインアップを拡充しました。
Q. 「Samsung Galaxy Z Fold8 Ultra」は、歴代Samsung Galaxy Z Foldシリーズで最も薄いモデルです。この卓越した薄型デザインは、どのようにして生まれたのでしょうか?
最新のSamsung Galaxy Zシリーズを貫くデザインコンセプトは、「エモーティブ・スリム(Emotive Slim)」です。これは単に厚みを抑えるだけでなく、日常の使用シーンで“いかに薄く見え、薄く感じられるか”にまでこだわったアプローチです。
折りたたみをより自然に開けるよう、フレームには緩やかな傾斜を施し、より柔らかく心地よいグリップ感を実現するために外側のシルエットに丸みを加えました。さらに、側面のフラットな部分を最小限に抑えることで、視覚的にもよりスリムに見えるデザインに仕上げました。
Q. 新しい「Samsung Galaxy Z Fold8」のデザインで、パスポートから着想を得たのはなぜですか?
一般的なパスポートは、持ち運びやすく、片手で扱いやすいうえ、一目で内容を確認できるように設計されています。「Samsung Galaxy Z Fold8」にも、こうした人間工学に基づく考え方が反映されており、デバイス全体の設計にも“快適さ”へのこだわりが貫かれています。
折りたたんだ状態では、片手操作に最適化された16:10のアスペクト比を採用。開くと、バランスの取れた左右対称の形状となり、より没入感の高い4:3ディスプレイへと姿を変えます。
Q. 新しいSamsung Galaxy Zシリーズのカラーはどのような考えで選ばれたのでしょうか?
それぞれのカラーは、各デバイスが想定するユーザーのライフスタイルを映し出すように選ばれています。「バイオレットシャドウ」は「Samsung Galaxy Z Fold8 Ultra」にシックで洗練された印象を与え、「ラベンダー」は「Samsung Galaxy Z Fold8」にフレッシュで柔らかな雰囲気をもたらします。「ピンク」は「Samsung Galaxy Z Flip8」に鮮やかで遊び心のある表情を加えます。そして「クリーム」と「グラファイト」は、時代を超えて愛される汎用性の高いカラーとしてラインアップを彩っています。
Q. 「Samsung Galaxy Watch Ultra2」および「Samsung Galaxy Watch9」のデザインは、どのように磨き上げたのでしょうか?
スマートフォンが「手に持って使う」デバイスだとすれば、スマートウォッチは「毎日身につけていても心地よい」ことで、その真価を発揮します。だからこそ新しいSamsung Galaxy Watchシリーズは、デザインを一新するのではなく、磨き上げることに主眼を置きました。これまでのコアとなるデザインを守りながら、細部まで丁寧に磨き上げています。
Samsung Galaxy Watchのデザインの中心にあるのがクッションデザインです。これは単なる形状にとどまらず、存在感と柔らかさ、精密さと快適さを絶妙なバランスで両立させることで、Samsung Galaxy Watchらしさを形づくっています。「Samsung Galaxy Watch Ultra2」では、ディスプレイ・ベゼル・クッションボディをシームレスにひとつのフォルムへと融合させることで、よりすっきりと洗練されたシルエットと、上質でプレミアムな印象を実現しました。また、ボタンの間隔や触感の違いも丁寧に磨き上げ、画面を見なくても指先の感覚だけで正確に判別できるよう設計しています。
Q. 「Samsung Galaxy Watch Ultra2」と「Samsung Galaxy Watch9」のバンドは、どのように進化したのでしょうか?
バンドは着け心地を左右する重要な要素です。今回のモデルでは新たなエアポケット構造を採用し、より軽く、より薄く、より通気性の高いバンドへと進化させました。
手首の形は人それぞれ異なるため、1億件を超える実際のユーザーの手首データと1万回にも及ぶシミュレーションをもとに、コンピュテーショナルデザインによって快適性とフィット感を検証しました。ウォッチ本体とバンドのバランスを細部まで磨き上げることで、装着時の手首の安定感を高めるとともに、バンドのバリエーションを拡充し、より自分らしいスタイルを自由に表現できるようにしています。
Q. 今年のSamsung Galaxyデバイスすべてに共通するデザイン哲学とは何でしょうか?
AIによる変化が社会を形づくる時代だからこそ、人間中心の価値観はこれまで以上に重要になっています。デザインは見た目だけでなく、開きやすさ、持ちやすさ、装着感など、実際に使用する際にも心地よいものでなければなりません。真に人に寄り添うデザインを実現するには、人々が日々どのように生活し、働き、テクノロジーと関わっているのかを深く理解することから始める必要があります。この信念こそが、私たちの折りたたみスマートフォンやスマートウォッチのデザインの根幹となっています。
●「Samsung Galaxy」はSamsung Electronics Co., Ltd.の商標または登録商標です。
●その他、記載されている会社名、商品名、サービス名称等は、各社の商標または登録商標です。
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