タキイ種苗『2025年度 野菜の総括』~年の瀬恒例!今年の野菜に関するアレコレを振り返る~
野菜摂取量の減少の理由には野菜価格の高騰も! ブロッコリーで話題の“指定野菜”についても調査
2025.12.11
タキイ種苗株式会社
タキイ種苗株式会社(所在地:京都市下京区)は、2025年の年末を前に、400人の男女を対象に「野菜」に関する調査を実施いたしました。今年で11回目となる本調査では、今年ならではの「野菜」の世相を明らかにしました。「2025年度 野菜の総括」として、ご報告いたします。
調査結果TOPICS!
■2025年に最も食べる機会が多かった野菜トップ2は、5年連続「キャベツ」&「たまねぎ」
2025年に食べる機会が多かった野菜の1位「キャベツ(52.5%)」、2位「たまねぎ(48.5%)」は昨年と変わらず、4位「トマト(41.5%)」とともに2022年から4年連続でトップ5にランクインとなっています。
■野菜高騰の意識は2023年から年々減少傾向だが、今年5月末と比べて増加
2025年の野菜の価格については、高かったと「思う(73.3%)」となり、2023年からの経年比較では年々減少傾向にある一方で、今年5月末実施の「野菜に関する調査」の「思う(68.7%)」に比べて8.6%増加しています。
■昨年に比べて値段が高いと感じた野菜は、「トマト(41.8%)」が単独首位
今年、昨年に比べて値段が高いと感じた野菜は、昨年高騰が話題となった「キャベツ(35.0%)」が順位を下げ、「トマト(41.8%)」が単独首位となっています。
■野菜摂取量は「減った」回答者が「増えた」回答者の2倍程度で、「減った」理由は「野菜の価格高騰のため(67.1%)」が1位
2025年の野菜摂取量では、「増えた(8.5%)」「変わらない(74.0%)」「減った(17.5%)」と、増えた人より減った人の方が2倍程度多くなっており、「減った」回答者の理由は「野菜価格高騰のため(67.1%)」が極めて高い割合で1位となっています。
■「指定野菜」を理解しているのは15%程度だが、新しく追加される「ブロッコリー」の人気は高まっており、「健康によい」印象が「ブロッコリー」摂取増加に影響を与えていると推察
「指定野菜」について「よく知っている(1.3%)」「ある程度知っている(13.5%)」を合わせると15%程度であり、理解している人は少ないことがわかります。新しく追加される「ブロッコリー」は「今年食べる機会が多い野菜」でトップ10にランクインし、食べる機会が多かった理由では他の野菜に比べ「栄養があると思うから(43.9%)」が高い傾向にあります。
【タキイ種苗 野菜に関するアンケート調査】
◆調査期間:2025年10月中旬 ◆調査方法:インターネット調査
◆調査対象者:全国の20~60代の男女 ◆有効回答数:400サンプル
※除外対象:1農業、2卸売・小売業(食料・飲料(酒類除く)、3ソフトウェア・情報サービス業、4調査業・広告代理業
※グラフはすべて%。本リリース上のスコアの構成比(%)は小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合もあります。
1.2025によく食べた「野菜」
①2025年に食べる機会が多かった野菜トップ5は、1位「キャベツ(52.5%)」、2位「たまねぎ(48.5%)」は昨年と変わらず、4位「トマト(41.5%)」とともに2022年から4年連続のランクイン。
2025年に食べる機会が多かった野菜トップ5は、1位「キャベツ(52.5%)」、2位「たまねぎ(48.5%)」は昨年と変わらず、4位「トマト(41.5%)」とともに2022年から4年連続のランクインとなっています。また、昨年8位の「にんじん(44.3%)」が3位、6位の「じゃがいも(39.8%)」が5位に浮上しています。
6、7位には、昨年4、5位の定番野菜である「きゅうり(39.8%)」「なす(38.0%)」が続いています。
②2025年に食べる機会が多かった野菜を選んだ理由は、「価格」より「味」と「扱いやすさ」が上位を占める。
2025年に食べる機会が多かった野菜を選んだ理由では、「味が好きだから(43.1%)」が最も多く、続いて「料理がしやすいから(42.3%)」「手に入りやすいから(40.6%)」「食べやすいから(38.4%)」となっており、味に続いて、扱いやすさが理由となっています。一方で、価格については、「例年通り価格が安いから(11.6%)」「例年に比べて価格が安かったから(7.2%)」にとどまっています。
トップ5にランクインした野菜ごとにみると、「料理がしやすいから」は「にんじん(55.4%)」が全体値より10%程度高く、「手に入りやすいから」は「じゃがいも(51.6%)」が全体値より10%程度高くなっています。
2.2025年の「野菜の値段と野菜摂取」
①野菜高騰の意識は2023年から年々減少傾向だが、今年5月末調査と比べて増加。
2025年の野菜の価格については、高かったと「思う(73.3%)」が2023年からの経年比較では年々減少傾向にある一方で、今年5月末実施の「野菜に関する調査」の「思う(68.7%)」に比べて8.6%増加しています。農林水産省「食品価格動向調査(野菜)」では、2025年5月26日週で価格の平年比が「キャベツ(69%)」「レタス(81%)」で大きく下回ったのに対し、2025年10月20日週では「たまねぎ(160%)」「トマト(123%)」をはじめ、複数の野菜で高い結果となっており、直近の価格変動の影響が調査に反映されていることが推察されます。
②例年に比べて、野菜の値段を高いと「思う」理由は「野菜を買うときに実感したから(81.2%)」が8割を超え、「どちらとも言えない」理由は「野菜よりも他(米など)の値上がりを感じたから(21.2%)」が最多。
2025年の野菜の値段について例年より高いと「思う」回答者では、「野菜を買うときに実感したから(81.2%)」が8割を超えており、日々の生活の中で実感していることがわかります。「どちらとも言えない」回答者では、「野菜よりも他(米など)の値上がりを感じたから(21.2%)」が最多となっており、食品全体の価格高騰が影響していることがわかります。
③昨年に比べて値段が高いと感じた野菜は、昨年高騰が話題となった「キャベツ(35.0%)」が順位を下げ「トマト(41.8%)」が単独首位に。
今年、昨年に比べて値段が高いと感じた野菜は、昨年高騰が話題となった「キャベツ(35.0%)」が順位を下げ「トマト(41.8%)」が単独首位となっています。
農林水産省「食品価格動向調査(野菜)」では、調査を実施した令和7年10月20日週と昨年令和6年10月21日週との比較で「キャベツ(79%)」「レタス(68%)」が価格が大きく下回っており、実際の調査結果にも反映されている一方で、実際は昨年を下回った「トマト(94%)」は、図6で示した令和7年10月20週の主要野菜の価格平年比で「トマト(123%)」となっており、例年の価格に比べて高い印象をもっている人が多いと推察されます。
④野菜摂取量は「減った」回答者が「増えた」回答者の2倍程度。「減った」理由は「野菜の価格高騰のため(67.1%)」が1位。
2025年の野菜摂取量は「増えた(8.5%)」「変わらない(74.0%)」「減った(17.5%)」と、増えた人より減った人の方が2倍程度多くなっています。
野菜摂取量の増減の理由については、「増えた」回答者の理由は「健康意識の向上のため(52.9%)」「自身または家族が調理することが増え、外食や中食が減ったから(32.4%)」「野菜の味・食感が好きだから(29.4%)」「美容・体型維持のため(26.5%)」で高くなっているのに対し、「減った」回答者は「野菜価格高騰のため(67.1%)」が極めて高い割合となっており、価格高騰が野菜摂取を減らす大きな要因となっていることがわかります。
3.指定野菜について
指定野菜に「ブロッコリー」が新たに追加!
「指定野菜(していやさい)」とは、消費量が多く、国民生活に欠かせない野菜として農林水産省によって指定された野菜で、現状14品目(※)あります。1974年にばれいしょが追加されて以来50年ぶりに、2026年に「ブロッコリー」が追加されることになりました。指定野菜になることで、需給や価格の安定を図るために、国の受給ガイドラインに基づく生産・流通に関する施策の対象となります。この関心が高まっている時期に、指定野菜についての認知をはじめ、「ブロッコリー」について調査しました。
※指定野菜(14品目):キャベツ、きゅうり、さといも、大根、トマト、なす、にんじん、ネギ、白菜、じゃがいも、ピーマン、ほうれん草、レタス、たまねぎ
近年人気が高まる「ブロッコリー」
野菜全般的に作付面積・生産量・消費量の減少や横ばい傾向が見られる中、「ブロッコリー」の出荷量は、1990年と比較して2022年には約2倍に増え、一人あたりの購入数量も約3倍に増えており、日本の食卓に欠かせない野菜の一つになっています。
引用:令和7年3月農林水産省農産局園芸作物課「ブロッコリーの指定野菜への追加および令和11年度ブロッコリーの需要及び供給の見通しの作成方針について」
①「指定野菜」を理解しているのは15%程度。
「指定野菜」の認知については、「よく知っている(1.3%)」「ある程度知っている(13.5%)」を合わせると15%程度であり、「言葉だけ聞いたことがある(16.8%)」「全く知らない(22.0%)」「全く知らない(46.5%)」と理解し、認知している人は少ないことがわかります。
②「指定野菜」に新たに追加される「ブロッコリー」を食べる頻度は、「1ヶ月に数回程度(28.5%)」が最も多いが、比較的頻度が高い層が1/4程度。
「ブロッコリー」を食べる頻度については、「ほとんど毎食(2.5%)」「ほとんど毎日(6.0%)」の毎日食べる層と「週3回程度(14.8%)」の比較的頻度が高い層を合わせると23.3%と1/4程度となっています。
一方で、最も多い構成比は「1ヶ月に数回程度(28.5%)」で、次いで「あまり食べない(26.3%)」となっており、「ブロッコリー」を食べる頻度は人により差があることがわかります。
③今年食べる機会が多かった野菜「ブロッコリー」は徐々に順位を上げ、2025年はトップ10にランクイン!
今年食べる機会が多かった野菜において「ブロッコリー」は徐々に順位を上げ、2025年はトップ10にランクインしています。
また、5月末に実施した「野菜に関する調査」では、「子どもが好きな野菜トップ10」において、2023年はランク外であった「ブロッコリー」が、2024年8位、2025年5位と順位を伸ばしており、大人だけなく子どもにおいても「ブロッコリー」の人気が高まっていることがわかります。
④「ブロッコリー」を食べる機会が多かった理由は「栄養があると思うから(43.9%)」が、全体値より10%以上高くなっており、 「健康によい」印象が「ブロッコリー」摂取増加に影響を与えていると推察。
2025年に食べる機会が多かった野菜トップ10にランクインした「ブロッコリー(43.9%)」において、その理由を尋ねたところ、トップ10の中で唯一「栄養があると思うから(43.9%)」が全体値より10%以上高くなっています。
また、「2024年度 野菜の総括」の調査の「今年健康を意識して積極的に摂取した野菜」では、1位「トマト(11.8%)」に続き、「ブロッコリー(7.5%)」が2位にランクインしていました。
近年、メディアにて「ブロッコリー」の健康に関する情報が多く取り上げられており、「ブロッコリー」は「健康によい」という印象が「ブロッコリー」の摂取増加につながっていると推察されます。
⑤ 「指定野菜」に追加してほしい野菜トップ5は、「かぼちゃ(17.8%)」「さつまいも(14.0%)」「小松菜
(12.5%)」「枝豆(10.8%)」「オクラ(10.5%)」
指定野菜に追加してほしい野菜トップ5は、「かぼちゃ(17.8%)」「さつまいも(14.0%)」「小松菜(12.5%)」「枝豆(10.8%)」「オクラ(10.5%)」となっています。これらの野菜は、「指定野菜」を除いた「2025年に食べる機会が多かった野菜」において「ブロッコリー(30.8%)」に続きランクインしており、摂取頻度が多く、人気が高い野菜となっています。
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