世界的な協力と連帯のために―2025年従都国際フォーラムが広州で開催
AsiaNet 201293 (0317)
【広州(中国)2025年12月4日新華社=共同通信JBN】2025年12月1日から3日まで、2025年従都国際フォーラム(Imperial Springs International Forum)が、Australia China Friendship and Exchange Association(オーストラリア・中国友好交流協会)、Chinese People’s Association for Friendship with Foreign Countries(中国人民対外友好協会)、広東省人民政府(People’s Government of Guangdong Province)、World Leadership Alliance Club de Madridの共催により、広州のImperial Springs International Convention Center(従都国際会議センター)で盛大に開催されました。30を超える国と地域から、元国家元首、政府首脳、国際機関代表、中国内外の著名な専門家や学者、海外の友人、ビジネスリーダーを含む200人以上のゲストが一堂に会し、世界的な発展に向けた取り組みについて議論しました。
「For Global Cooperation and Solidarity(世界的な協力と連帯のために)」をテーマに、今年のフォーラムでは、開会式と閉会式、非公開会合、全体討議、並行フォーラム、「Guangzhou Night(広州の夜)」レセプションを含む10のイベントが行われました。参加者は、「Global Security Challenges in Times of Uncertainty(不確実性の時代における世界的安全保障の課題)」、「Recalibrating Global Governance: Pursuit of Greater Stability and Certainty(グローバルガバナンスの再調整:より大きな安定性と確実性の追求)」、「Understanding, Inclusiveness, and Cooperation in a Diverse World(多様な世界における理解、包摂性、協力)」、「Artificial Intelligence:Balancing Innovation, Security and Governance(人工知能:イノベーション、安全保障、統治のバランス)」、「Countdown to 2030: Delivering on Global Public Goods(2030年へのカウントダウン:グローバル公共財の実現)」、「The Dynamics of Green and Low-carbon Development(グリーンかつ低炭素な開発のダイナミクス)」、「Global Economic Trends Amid Trade and Tariff Conflicts(貿易や関税をめぐる対立の中での世界経済動向)」などのテーマについて徹底的な議論を行います。
Chinese People’s Political Consultative Conference(中国人民政治協商会議全国委員会)副主席のYang Zhen氏が開会式に出席し、挨拶を述べました。同氏は習近平(Xi Jinpin)国家主席の「Global Development Initiative(グローバル開発イニシアチブ)」、「Global Security Initiative(グローバル安全保障イニシアチブ)」、「Global Civilization Initiativeグローバル文明イニシアチブ」、「Global Governance Initiative(グローバルガバナンス・イニシアチブ)」が、人類が直面する共通の課題に対して「中国の知恵と中国の解決策」を提供していると言及しました。中国はこれらの理念の提唱者であるだけでなく、着実に実践に取り組んでいます。中国は、すべてのパートナーと協力して、団結によってリスクと課題に取り組み、開放性と包摂性によって発展を促進し、互恵によって協力の勢いを築き、実践的な行動によって具体的な成果をもたらす用意があり、それによって人類のより良い未来を共に創造していきます。
中国が世界と幅広く交流するための主要プラットフォームとして、従都国際フォーラムは、2014年の創設以来、毎年開催されています。フォーラムは対話の促進、合意形成、協力の推進に専心し続けています。本フォーラムの創設者であり、オーストラリア・中国友好交流協会会長、World Leadership Allianceアジア太平洋地域議長、Nizami Ganjavi International Centerグローバル共同議長を兼務するChau Chak Wing博士は、フォーラムの創設と発展は、「相違が大きければ大きいほど対話が必要であり、課題が大きければ大きいほど関与が必要である」という時代の要請に応えるものだと述べました。同博士は、グローバルガバナンスを改革・改善し、世界の平和と発展を守ることが、すべての参加者に共通する重要な懸念事項であり、新たな理念と洞察が強く求められていると強調しました。
フォーラム期間中、30人を超える元外国首脳、国際機関の元代表に加えて、23カ国の政治、経済および学術界の代表者が、フォーラムの中心テーマをめぐって実質的な意見交換を行いました。「Recalibrating Global Governance: Pursuit of Greater Stability and Certainty(グローバルガバナンスの再調整:より大きな安定性と確実性の追求)」と題するセッションでは、多くの発言者が建設的な洞察を示しました。
第75回国連総会議長のボルカン・ボズクル(Volkan Bozkir)氏は、国連が創設80周年を迎えようとする中、国際システムは新たな岐路に立っていると強調しました。第2次世界大戦後に設立された国連とその諸機関は、現在、21世紀の新たな課題に直面しており、早急に改革と強化が求められています。ボズクル氏は「国連に代わる組織は存在しません」と述べ、「国連がさらに大きな役割を果たせるようにしなければなりません」と訴えました。
韓国元首相の韓昇洙(Han Seung-soo)氏は、歴史を通じて、産業革命は大きな進歩をもたらすと同時に、技術の独占によって、不可避の混乱をもたらしてきたと指摘しました。韓氏は、国際原子力機関(IAEA)の経験を活用して人工知能(AI)のための国際的な監視機関の設立を推進し、AIが人類全体にとって安全で、制御可能かつ有益であり続けることを確かなものにし、そのような技術が少数の国や集団によって独占されないようにすることを提案しました。
深刻な地政学的変化の中、新たな科学技術革命の波が加速しており、従来型および非従来型の安全保障リスクがますます複雑に絡み合っています。世界的な発展の不均衡、地政学的緊張、AIガバナンス、気候変動といった課題がますます顕在化し、協調的な国際的行動がかつてないほど重要になっています。
多くの参加者が、このフォーラムを建設的なコミュニケーションのための有効なプラットフォームとして称えました。前国連事務総長の潘基文(Ban Ki-moon)氏は、理解、包摂性、対話を通じて合意を形成することは、信頼の再構築、疎遠の緩和、協力の基盤の強化に不可欠であるため、フォーラムのテーマは「時宜を得たもの」であると述べました。同氏は「私たちは共に世界の平和を守り、持続可能な開発を推進し、その恩恵が現在と未来の世代の双方に届くようにしなければなりません」と強調しました。
チリの元大統領エドゥアルド・フレイ・ルイス・タグレ(Eduardo Frei Ruiz-Tagle)氏は、急速に変化する国際情勢の中で、世界が数多くの新たな、かつ重大な課題に直面していると強調しました。同時に、一部の国際機関はその使命を十分に果たしていないという問題があります。これらの機関は国際協力の重要なプラットフォームであるため、この問題に対処しなければなりません。
2014年に設立された従都国際フォーラムは、これまでに9回の会合を成功裏に開催し、中国国内外から200人を超える国際的な国際政治の要人や、600人以上の専門家、学者、経済界のリーダーを結集してきました。従都国際フォーラムでは、「Collective Action for One Future(1つの未来のための集団行動)」, 「Multilateralism: More Exchange, Greater Inclusiveness and Cooperation(多国間主義:より多くの交流、より大きな包括性と協力)」、「Multilateralism 2.0: Global Cooperation in the Post-Pandemic Era(多国間主義2.0:パンデミック後の時代における国際協力)」、「Multilateralism and Sustainable Development(多国間主義と持続可能な開発)」、「Advancing Reform and Opening-Up, Promoting Win-Win Cooperation(改革・開放の推進、互恵協力の促進)」、「Global Governance and China’s Proposals(グローバルガバナンスと中国の視点)」、「Inclusive, Sustainable and Resilient Cities in the Belt and Road Initiative(一帯一路構想における包摂的、持続可能で回復力のある都市)」、「The Belt and Road Initiative: New Opportunities and New Cooperation(新しい機会と新しい協力のための一帯一路構想)」および「China-Australia Economic and Trade Relations(中国とオーストラリアの経済貿易関係)」などのテーマをめぐって徹底的な議論が行われ、実りある成果を生み出すとともに、国際社会に広く影響を与えてきました。
ソース:The 2025 Imperial Springs International Forum








