海南自由貿易港プロモーション会議が香港で開催
AsiaNet 201044 (0198)
【海口(中国)2025年9月11日新華社=共同通信JBN】海南自由貿易港(Hainan Free Trade Port、海南FTZ)の全島的な独立した税関運営の開始まで残り100日となったことを記念して、9月9日、「Hainan-Hong Kong Cooperation for a Win-win Future(ウィンウィンの未来に向けた海南・香港協力)」をテーマとするHainan FTZ Promotion Conference and Policy Interpretation Conference(海南FTZプロモーション会議および政策解釈会議)が香港コンベンション&エキシビションセンターで開催されました。
中国共産党(CPC)海南省委員会書記のFeng Fei氏はこの会議で、広東・香港・マカオ大湾区(GBA)と海南FTZの建設はいずれも国家の重要な戦略であり、両者の連携は新たな発展パターンの構築と国内外の物流円滑化の原動力になると述べました。海南FTZは、2025年12月18日に島全域で税関の独立運営を開始する予定で、発展の新たな段階へと扉を開きます。海南省と香港特別行政区(SAR)が全面的な協力を強化することになれば素晴らしいことでしょう。前者の立地、空間、資源における優位性と、後者の開発優位性、開放性、グローバル化における優位性を融合させることで、地域全体が豊かな恩恵を享受できる可能性があります。
香港特別行政区(SAR)政府商務経済発展局長のAlgernon Yau氏は、香港特別行政区政府は海南省との協力と交流を非常に重視していると述べました。そして広東・香港・マカオ大湾区と海南FTZの相乗効果の促進に全力を尽くし、国際的なプロジェクトを海南省に誘致し、海南の投資家の海外進出を支援し、双方が中国の質の高い発展に貢献して経済の勢いを高めることできるよう、より多くの互恵的な機会を創出していきます。
Hainan International Business CouncilのディレクターであるTang Hua氏は、海南省は美しい生態環境、広い市場影響力、高い経済開放性、強い人材誘致力といった優位性を有しており、香港特別行政区は世界クラスの科学技術研究力、強固な金融サービス、そして国際的な人材資源を有している。海南省の企業に技術、金融、人材でのサポートを提供し、協力して新たな質の高い生産性を促進することができると指摘しました。
海南省人民政府(People’s Government of Hainan Province)が主催したこのイベントで、海南省と香港の関係者が、観光、テクノロジー、食品加工などさまざまな分野にわたる12件のプロジェクトに調印し、400人を超える参加者が出席しました。
Department of Finance of Hainan Province(海南省財政局)によると、海南省政府は9月11日に香港で総額最大50億人民元(RMB)のオフショア人民元地方債を発行する予定です。償還期間は、3年(持続可能開発債)、5年(ブルーボンド)、および10年(航空宇宙関連債)となります。
ソース:The People’s Government of Hainan Province