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医療者を志す高校生を対象に『次世代医療人材シンポジウム』を開催

未来の医療を担う若者たちが本格的な医療・ヘルスリテラシー体験で医療への想いを深める

2025年9月5日
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
メディカル カンパニー

未来の医療を担う若者たちが本格的な医療・ヘルスリテラシー体験で

医療への想いを深める

医療者を志す高校生を対象に『次世代医療人材シンポジウム』を開催

本物の手術支援ロボットや医療機器を使った手技体験と、

ヘルスリテラシー1向上に向けたワークショップを実施

 

 ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 メディカル カンパニー(本社:東京都千代田区、代表取締役プレジデント:玉井 孝直、以下「ジョンソン・エンド・ジョンソン メドテック」)は、教育サービス「LEAPLE」を運営する株式会社BatonLinkと連携し、医療従事者を志す高校生を対象とした特別イベント『次世代医療人材シンポジウム』を8月11日(月・祝)、医療従事者向けトレーニング施設「ジョンソン・エンド・ジョンソン インスティテュート 東京」にて開催しました。

 

 

 

【開催の背景】

 「人生100年時代」を迎えた現代社会では、これまで以上に健康・医療の重要度が増しているにも関わらず、日本はヘルスリテラシーに関する自己評価が諸外国と比べて最下位※2いう結果が明らかになっています。さらに、これからの時代を生きる高校生の教育現場において、ヘルスリテラシーに関する学習機会がほとんどないという現状も大きな課題となっています。

 また、私たちの健康・医療を支える医療現場については、医師届出数が過去最多※3を更新したにも関わらず、人口1,000人当たりの医師数はわずか2.6人であり、世界水準を大きく下回っています※4。中でも、手術医療を担う外科医師数は減少しており、日本の医師全体の3.9%にとどまっているのが現状※3です。

 本シンポジウムは、ジョンソン・エンド・ジョンソン メドテックが推進する、ヘルスリテラシーを向上させ、一人ひとりが健康や医療との向き合い方を知り、行動することで、誰もが自分らしく生きられる社会を目指すプロジェクト「My Health, Myself ― 私の健康のために、私ができること。」の一環として開催。将来、医療従事者を志す高校生に向けてヘルスリテラシーの考え方を伝え、様々な体験機会を提供することで、参加者自身がヘルスリテラシーに向き合い、今後の医療との関わりについて考えていただくことを目的としています。

 

 

【開催概要】

■タイトル:『次世代医療人材シンポジウム』

■日時:2025年8月11日(月・祝)10:00〜16:00

■会場:ジョンソン・エンド・ジョンソン インスティテュート 東京(神奈川県川崎市川崎区殿町3丁目25−19)

■主催:ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 メディカル カンパニー / 株式会社BatonLink

■登壇者:ジョンソン・エンド・ジョンソン メドテック チーフ・メディカル・オフィサー 清水英治、他

■対象:医療系進学を希望する高校1〜3年生 (参加者50名)

■プログラム:

①導入講演(ジョンソン・エンド・ジョンソンの概要・事業のご紹介)

②基調講演 「医療の未来と人生100年時代のヘルスリテラシー」(ライブ配信同時提供)

③高校生達の手技体験

 ●実際の医療機器を使った手技体験

  (自動縫合器操作、腹腔鏡鉗子操作、心臓用カテーテル操作、人工膝関節手術支援ロボット操作)

④アウトプット制作、成果物発表、フィードバック

 ●ヘルスリテラシーをテーマに、目指したい医療従事者像、理想とする未来の医療の姿を発表

 ●ジョンソン・エンド・ジョンソン メドテック社員によるフィードバック

 

【シンポジウムの内容詳細】

基調講演:「医療の未来と人生100年時代のヘルスリテラシー」

超高齢社会の課題とメドテック(メディカルテクノロジー)による解決、そして次世代に託す医療の未来とは

 基調講演では、ジョンソン・エンド・ジョンソン メドテック チーフ・メディカル・オフィサーである清水英治が、同社の取り組みと人生100年時代におけるヘルスリテラシーの重要性について講演を行いました。講演は大きく2つのテーマで構成され、参加者は超高齢社会におけるこれからの医療と、患者一人ひとりが主体的に医療に関わることの重要性について理解を深めました。

 

 

<主な講演内容>

●ジョンソン・エンド・ジョンソン メドテックの目指すこと
超高齢社会を迎える日本において、がん、心疾患、脳卒中などの主要疾患や、整形疾患、循環器疾患による要介護の課題が顕在化していることを説明。同社が外科全般、循環器、脳血管、整形外科の各領域で、テクノロジーを活用した精密治療や低侵襲手術を可能にする医療機器(メドテック)を提供することで、これらの課題解決に貢献していることを紹介しました。

 

●適切な医療にアクセスするための「力」:人生100年時代のヘルスリテラシー
同社が「My Health, Myself」プロジェクトの一環で実施した国際調査の結果※2、日本のヘルスリテラシー自己評価が諸外国と比較して最も低いことを提示。医療情報の判断基準がわからない人が多く、体調不良時も「様子を見る」傾向が強いなど、主体的な医療行動が少ないことを指摘しました。ヘルスリテラシーが低いと、健康増進行動の制約、治療参加姿勢の低下、入院率の増加などの悪影響があり得ることを説明し、患者さんが主体的に医療に関わることの重要性を強調しました。

 

 清水は講演の最後に、「少子高齢化は日本だけでなく世界が注目するチャレンジであり、皆さんがこの課題に取り組み、人々が健康でいられる豊かな社会を作ることができれば、それは大きな“チャンス”になる。医療の分野で皆さんがその役割を果たしてくれることを強く願っている」と次世代医療人材への期待を込めたメッセージを送りました。

 講演を通じて、参加者は超高齢社会における医療課題とその解決に向けたメドテックの役割、そして自らが主体的に医療に関わることの重要性について理解を深めました。

 

本格的な医療機器を使った手技体験:模擬手術室で「医療のリアル」を体感

実際の医療現場で使用される機器に触れ、医療技術の精密さと責任の重さを実感

 続いて、医療従事者を志す高校生のための実践的な医療機器操作体験を実施しました。医療従事者向けトレーニング施設である「ジョンソン・エンド・ジョンソン インスティテュート 東京」の最新設備を使用し、実際の医療現場で使われている機器に直接触れる貴重な機会となりました。

 

<手技体験内容>

●腹腔鏡鉗子操作

●自動縫合器操作

●心臓用カテーテル操作

●人工膝関節手術支援ロボット操作

 

 

 腹腔鏡手術のシミュレーターでは、手元を見ずにモニター画面だけを見ながら細かい操作を行うという、通常とは異なる感覚に参加者は最初戸惑いを見せていましたが、次第にコツを掴む様子が見られました。心臓用カテーテル手技体験では、不整脈患者を想定し、3Dマッピングで映し出された心臓を見ながら、カテーテルを目的の場所まで到達させるという高度な技術を体験しました。

 指導にあたったジョンソン・エンド・ジョンソン メドテックの社員は、「医療技術の進歩によって、患者さんの体への負担を少なくできる低侵襲手術が可能になりました。しかし、経験豊富な医師であっても先端的医療機器を使いこなし実際の手術で使えるようになるには医療機器の安全・適正使用のためのトレーニングが必要です。とても繊細かつ熟練した技術が必要だということをわかっていただけたのではないかと思います」とコメントし、日本の医療の高度さと医師に求められる技術レベルの高さを感じてもらえるセッションとなりました。 

 

生徒によるワークショップ:「My Health, Myself – 想いをかたちに」

自分なりの医療者像と理想の医療を描き、それを仲間と共有することで視野を広げる

 最後に、「My Health, Myself – 想いをかたちに」と題して、参加者一人ひとりが個人ワークに取り組みました。専用ワークシートを使用し、以下の3つのテーマについて自分の考えを言語化・可視化しました。

 

①あなたが思う「ヘルスリテラシーの重要性」を一言で表すと?

②どんな医療従事者になりたい?

③未来の医療に必要なことってなんだろう?

 

 

 参加者たちは熱心にワークシートに向き合い、それぞれの想いを具体的に表現しました。ワークシート記載後は2つのグループに分かれ、一人約1分ずつのアウトプット発表、臨床医経験のあるジョンソン・エンド・ジョンソン メドテック社員がフィードバックを行いました。

 その後、各グループから選出された代表者4名が全参加者の前で発表。「ヘルスリテラシーが向上すれば人の負担は減ると思う」、「患者さんの意思を尊重し、寄り添える医師になりたい」、「AIやロボットなどの科学技術をうまく活用しコントロールする力が必要」など、高校生らしい率直で多様な意見が発表されました。

 最後に、ジョンソン・エンド・ジョンソン メドテック メディカル・アフェアーズ ディレクター 出浦伊万里から「皆さんの多様で素晴らしいアウトプットに刺激を受けました。将来、医療従事者として働かれるようになったとき、ともに未来の医療に貢献できる日を楽しみにしております」とのメッセージが送られ、本シンポジウムを締めくくりました。

 

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【「My Health, Myself ― 私の健康のために、私ができること。」 プロジェクトについて】

 

人生100年時代が到来し、また医療を含めたあらゆる領域でデジタル化が加速する中で、より多くの方がヘルスリテラシーを身に付け、主体的に医療・健康に関われるようサポートすることを目的として、2023年にスタートしました。

当社は、人々が単に医療や健康に関する“知識を得る”だけではなく、その知識を活用し、“主体的に医療・健康に関わり、行動する”ことで、健康で幸せに充実した人生を過ごせるサステナブルな社会づくりにつなげるべく、今後もサイトコンテンツを充実させ、長期的に取り組んでいく予定です。

 

 

プロジェクトサイト:https://www.jnj.co.jp/jjmkk/my-health-myself 

 

【ジョンソン・エンド・ジョンソンについて】

ジョンソン・エンド・ジョンソンは、健康こそすべてだと考えています。ヘルスケアイノベーションにおける私たちの強みが、複雑な病を予防・治療・治癒し、治療をよりスマート化した、低侵襲なものに進化させ、一人ひとりの患者さんに合ったソリューションを提供することができる世界を築く力になります。Innovative MedicineとMedTech(メドテック)における専門性を生かし、将来の飛躍的な進化に向けてヘルスケアソリューションの幅広い領域でイノベーションを推し進め、人々の健康に大きなインパクトを与えていきます。外科、整形外科、循環器の各領域を扱うジョンソン・エンド・ジョンソン メドテックの詳細はhttps://www.jnj.co.jp/jjmkk をご覧ください。

 

© Johnson & Johnson K.K. 2025. All rights reserved. 

 

※1 健康情報を入手し、理解し、評価し、活用するための知識、意欲、能力

※2 ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 メディカル カンパニー 「人生 100 年時代 × デジタル社会の総合的なヘルスリテラシー 国際調査」

※3 厚生労働省 「令和4(2022)年 医師・歯科医師・薬剤師統計」

※4 OECD(経済協力開発機構) 「Health at a Glance 2023 Country Note」

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