世界最小の小型軽量デジタルプリンター「EP-101」が「機械遺産」に選定
– エプソンブランド誕生の原点が、技術革新の象徴に –
セイコーエプソン株式会社(以下 エプソン)は、エプソンミュージアム諏訪(長野県諏訪市)に所蔵している、1968年より発売した世界最小※の小型軽量デジタルプリンター「EP-101」が、一般社団法人日本機械学会より2025年度「機械遺産」に選定されることが決定しましたので、お知らせします。
【機械遺産認定製品の概要】
● 名称:電子式卓上計算機用ミニプリンター EP-101
● 認定番号:機械遺産 第131号
● 遺産の分類:collection(保存・収集された機械)
● 製造年:1969年(推定)
● 所蔵場所:エプソンミュージアム諏訪(セイコーエプソン株式会社 本社事業所内)
■ EP-101について
EP-101は、当時の株式会社諏訪精工舎(現:セイコーエプソン株式会社)が開発し、傘下の信州精器株式会社が製造・販売した、電子式卓上計算機の計算結果を印字するための小型プリンターです。
ウオッチで培った精密加工技術を活かし、従来のプリンターに対して、
・約10分の1という画期的なサイズ(W163.5×D135×H102mm)
・約5分の1の重量
・省電力設計により電池駆動可能で約20分の1となる消費電力
・構造のシンプルさによる高い耐久性と信頼性
を実現、1968年に販売を開始してから国内外累計で144万台を販売する大ヒット製品となりました。その革新性と社会的インパクトにより、情報機器分野の発展に大きく貢献し、エプソンのプリンター事業の礎を築くことになったのです。
今回の選定は、こうした技術的・歴史的価値が高く評価された結果です。
EP-101の詳細はこちら
https://corporate.epson/ja/about/history/milestone-products/1968-9-ep-101.html
■ EP-101とエプソンブランド
エプソン(EPSON)ブランドは、EP-101のEP(Electric Printer)、SONはその「子供たち」を意味し、EP-101が生み出した価値を受け継ぎながら、製品群が世界に広がることを願って、1975年に制定しました。EP-101を原点に誕生したエプソンブランドは、2025年に50周年を迎えました。
エプソンブランド50周年の詳細はこちら
https://corporate.epson/ja/news/2025/250612.html
■ 機械遺産とは
2007年に日本機械学会が創設した機械遺産は、機械技術の発展史上重要な成果や、国民生活・文化・経済・社会・技術教育に貢献した機械技術関連資産を、文化的遺産として認定・保存し、次世代に伝えることを目的としています。
機械遺産の詳細はこちら
https://www.jsme.or.jp/kikaiisan/#section1
■ エプソンミュージアム諏訪での展示
EP-101は、長野県諏訪市にある「エプソンミュージアム諏訪」にて常設展示されています。ミュージアムでは、EP-101をはじめとする歴代の技術革新製品を通じて、エプソンの歩みをご覧いただけます。(完全予約制、入館無料)
エプソンミュージアム諏訪の詳細はこちら
https://corporate.epson/ja/about/experience-facilities/epson-museum/
※ 世界最小は、当社調べ(当時)となります。
以上