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氷河期の哺乳類絶滅には気候変動、人間、火災が関係とラブレア・タールピッツの新たな研究

【ロサンゼルス2023年8月18日PR Newswire=共同通信JBN】 ラブレア・タールピッツ(La Brea Tar Pits)の研究者の新たな研究によると、気候変動で火災が起こりやすくなった生態系での大規模な山火事は、南カリフォルニアで1万3000年近く前に剣歯虎(サーベルタイガー)やダイアウルフ(ダイアオオカミ)、その他の大型哺乳類の絶滅を引き起こしました。

サイエンス誌に掲載された査読済み論文は、何が地球上での前回の大規模絶滅の引き金になったのかをめぐる数十年にわたる科学的議論に新境地を開くものです。 ラブレア・タールピッツに保存された化石の厳密な年代測定に裏付けられたこの研究は、劇的な環境変動、人口増加、山火事の作用、そして氷河期巨大動物群の突然の消滅の相互作用についての理解を前進させます。

ロサンゼルス郡自然史博物館(Natural History Museums of Los Angeles County)代表兼館長であるLori Bettison-Varga博士は「この研究の重要性は、科学分野をはるかに超えて数十年にわたって尾を引くでしょう。ラブレア・タールピッツは、前回の重大な気候変動現象をこの方法で調査するのに必要な化石記録を持つ地球上で唯一の場所です。ここにある何百万もの氷河期の化石コレクションは、環境変動を研究するのにまたとない機会を提供します」と述べました。

この研究は、近くのエルシノア湖の堆積物に保存されている気候、植生、火災の記録から再構築された生態学的出来事の破壊的な連鎖を明らかにしました。それは、地球が前回氷河期を脱し、氷河が後退するにつれて、2000年にわたって地表が徐々に温暖化して乾燥し、同時に森林に適応した大型草食動物が減少したことから始まりました。 その後、北米で人口が急激に増加し始めたとき、生態系は劇的な変化を遂げました。気温は急速に上昇し、200年にわたる干ばつで地表は乾燥し、大規模な山火事は植物群落を一変させました。 300年以内にラブレアの氷河期の巨人は全て姿を消し、カリフォルニアには火災に適応した今のチャパラル生態系が出現しました。

環境変動と人間活動の関係を理解することは、今日の課題にとっても同じように重要だと、論文は述べています。 論文は、前世紀の南カリフォルニアの気温が更新世後期よりも早く上昇したと指摘しました。 米国西部の山火事で焼かれた土地の面積は過去20年間で4倍に増加しており、このパターンは今後数年間にさらに悪化すると予測されています。

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▽メディア問い合わせ先
Maura Klosterman-Vu
310-552-4117
maura.klosterman@finnpartners.com 

ソース: Natural History Museums of Los Angeles County

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