ビジネスパーソンは「休んだつもりが疲れている」 第一三共ヘルスケアが「健康とセルフケアの実態調査」、手軽な「メンパセルフケア」も紹介
自分自身で健康を守り対処する「セルフケア」を推進する第一三共ヘルスケア(東京)は、毎年、働く人の「健康とセルフケアの実態調査」を行っている。今年は2月に、20~60代のビジネスパーソン男女1000人を対象に、セルフケアに関するインターネット調査を行うとともに、「休み方」に対する意識を探った。その結果、休んだつもりで疲労が取れていないビジネスパーソンが多い実態が浮かび上がった。
■「名ばかり睡眠」に陥っていませんか?
睡眠は最も重要な休養行動であり、「量×質」のバランスが重要とされる。国は、睡眠で休養がとれている感覚を「睡眠休養感」として良い睡眠の目安とし、これを向上させることを健康増進施策として推進している。
今回の1000人調査では、68.2%が「実際の睡眠時間よりも睡眠への満足度が低い」と回答し、年代別にみると、満足度が低い割合は40代が74.6%と最も高かった。また、ビジネスパーソンの71.3%が「眠っても疲れがとれないことがある」と回答した。
同社は東北大学との共同研究で、「睡眠休養感」が労働生産性に強く影響するという結果も発表しており、「睡眠休養感」が悪い「名ばかり睡眠」に陥ることに警鐘を鳴らしている。

出典【働く人を対象とした「健康とセルフケアの実態調査 2026」(第一三共ヘルスケア)】
■休んだつもりが疲れている?
次に、休日の使い方についても聞いた。65.2%が「休日は平日の疲れをとるだけになっていてアクティブに過ごせない」と回答し、年代別では30代が69.2%、40代が71.4%と高い傾向に。また、ほぼ4人に3人(72.5%)は「休んだつもりでも疲れがとれないことがある」と回答した。
さらに、半数以上(55.5%)が「自分に合った休息方法が分からない」と回答。その割合は20代が60.5%と最も高かった。同社は、「名ばかり睡眠」のビジネスパーソンは、休日をとってはいるものの疲れがとれないままの状態が多いと見ている。

出典【働く人を対象とした「健康とセルフケアの実態調査 2026」(第一三共ヘルスケア)】
■デジタル疲労対策、今すぐできる「メンパセルフケア」
同社産業医の鄭理香(チョン・リヒャン)氏(精神保健指定医・日本精神神経学会専門医・日本児童青年精神医学会認定医 ・Ds’sメンタルヘルス・ラボ 代表取締役社長)は、今回の調査結果を受け、ビジネスパーソンの全世代にデジタル疲労が強いことを指摘している。寝る直前までスマホを手放せず、SNSや動画を見続けてしまうと、寝ていても脳の疲労は回復せず、ミスをしやすくなるなど仕事のパフォーマンスも低下。休息するはずのオフタイムでもより良いものを探し続ける“検索文化”が常態化し、脳疲労を助長していると注意を呼び掛ける。
鄭氏は、「心身の疲労回復には、ただ安静にするより、自然に触れたり人と会ったり、趣味や推し活を楽しんだりするアクティブレスト(積極的休養)が効果的といわれています。脳疲労に陥りがちなビジネスパーソンは、日常生活でも意図的に積極的に脳をリセットし、リフレッシュさせることが必要です」とする。
鄭氏が勧めるのが「メンパセルフケア」。「メンパ」は「メンタルパフォーマンス」の略で、心の消耗や不安、ストレスを減らすことを最優先するライフスタイルを指す。具体的に、以下の7つの「メンパセルフケア」を考案し、提唱している。
- スマホの表示面を伏せる「裏スマホ」
- “今日はよく眠る”と宣言して眠る「睡眠宣言」
- 4秒ごとに吸う・止める・吐くを繰り返す「呼吸エクササイズ」
- 顔や手足に7~8秒ギュッと力を入れて抜く「ギュッとしてスッ」
- 3分、目を閉じてスマホを見ない「3分目閉じ」
- 通勤途中などに空や花や星空を30秒見る「30秒見るだけ瞑想」
- たき火の音や動物の動画など好きなものに没入する「好きっ!に没入」
どれも特別な道具や準備は必要なく、すぐに取り組むことができる。「新生活がスタートする季節、期待と同時に不安を感じることも増え、心も体も疲れやすくなります」と鄭氏。「脳疲労ケアで身も心も解きほぐしましょう」と呼び掛けている。
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