KK KYODO NEWS SITE

ニュースサイト
コーポレートサイト
search icon
search icon

「自然破壊描き直し」の6年生と「リズム感と色彩感覚」の1年生、小学生絵画展「堂島こどもアワード」入選者が決定

 大阪・中之島の対岸に建つ多目的ホールの堂島リバーフォーラム(大阪市福島区)が主催する小学生絵画展「堂島こどもアワード」の入選者が、11月6日に発表された。
 5回目となる今回は、「地球を笑顔に!私たちは何をすべきか?」「びっくり箱を開けたらそこは別世界?な~にかな?」「“ありがとう”のプレゼントをおくってみよう」の3つのテーマで絵画作品を募集。香港やシンガポールなど海外からも作品が集まり、10月上旬に行われた審査会で、低学年の部(1年生〜3年生)と高学年の部(4年生〜6年生)1人ずつの大賞を含む、計49人が選出された。
審査員を務めた奈良国立博物館長の井上洋一さんは、高学年の部で大賞を受賞したLow Ya En Josie(6年生)さんの作品「Make Nature Everywhere」について、「自然破壊で壊れてしまった自然を今後どう作り直さなければいけないのか、描き直さなければいけないのかということを表現している作品」と論評した。
もう一人の審査員である日本画家の千住博さんは、低学年の部の大賞受賞者であるBeck Seungyoo(1年生)さんの作品「The Joy of Connection」について、「(塗っていない部分の)白って美しい色なんだということが分かる。リズム感と色彩感覚、抽象と具象のハイブリッドというか、いろんな意味で魅力に満ちている。小学校1年生が描いたとは思えない」と絶賛した。
 入選作全体について、千住博さんは「私を見てくれと言っている作品って、やっぱり強い。そういう作品の特徴は、2羽の鳥でも、しっかりした観察力に基づいて、丁寧に一つずつ違いを明確に描き分けている。そういう作品は無視できない」と感想を述べた。
井上洋一さんは「もっと自分の気持ちを大切にして、その気持ちを色や形に表すことをしていけば、その絵が、見る側の人間にいろんなことを訴えてくれると思う」とし、選に漏れた作品について、「決して下手だとかではなくて、そういう意味で、パワーが足りなかった」と説明した。

入選作品の展示会は12月4日(月)から17日(日)まで、堂島リバーフォーラム4階ギャラリースペースで開催。入場時間は12時から17時まで。最終入場は16時半。入場無料。

■入選者
大賞:Beck Seungyoo(ベック・スンユ)(1年生)、Low Ya En Josie(ロウ・ヤ・エン ジョシー)(6年生)
優秀賞:矢本啓(やもと・ひろ)(3年生)、米田るあ(こめだ・るあ)(6年生)
審査員特別賞(井上洋一 選):脱景知(だつ・かげとも)(1年生)、阪口夏帆(さかぐち・かほ)(4年生)
審査員特別賞(千住博 選):井上優登(いのうえ・ゆうと)(3年生)、山本光祐(やまもと・こうすけ)(6年生)
審査員特別賞(堂島リバーフォーラム賞):玉置太陽(たまき・たいよう)(4年生)
その他:佳作(低学年・高学年各10人)、入選(低学年・高学年各10人)

編集部からのお知らせ

新着情報

あわせて読みたい