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牛乳の値上げ容認7割超 酪農の実態認知調査発表

中央酪農会議 「日本の酪農の実態認知に関する調査(2023)」

 

 生乳生産者団体や酪農関係全国機関でつくる中央酪農会議(東京都千代田区)はこのほど国内の牛乳購入者1030人を対象に実施した「日本の酪農の実態認知に関する調査」の結果を発表した。それによると、今夏の牛乳値上げを「知らない」と回答した人は半数以上の65.3%に上った。一方、値上げを「知っている」と回答した人は34.7%で、そのうち値上げを容認する回答が7割を超えた。

 値上げを肯定する理由として最も多かった回答は「ほかの商品も値上がりしているから」(74.8%)。次いで「酪農家の経営が苦しいから」(60.7%)、「日本の酪農を支える必要があるから」(53.3%)などが続いた。

 一方、値上げを知っている回答者のうち、値上げに否定的な回答は「値上げをまったく受け入れられない」が2.4%、「値上げをあまり受け入れられない」が9.0%だった。値上げを受け入れるか受け入れない「どちらでもない」が10.7%。「分からない」は1.5%だった。

 今回の調査結果について、日本農業研究所の矢坂雅充研究員は「高い品質の牛乳を今後も安定的に購入できるようにするためには、適正な価格で牛乳を購入し、酪農経営を支えることが不可欠」とコメントした。

 調査は2023年7月14~15日、国内の牛乳購入者1030人(20〜60代男女)を対象にインターネットで実施した。

 

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