ナナちゃん人形が7歳に変身! 入学シーズン前に交通安全呼び掛け
名古屋のシンボルとして有名な巨大マネキン「ナナちゃん人形」が3月11日、「7歳」の小学生に変身した。トヨタ自動車が母体のトヨタ・モビリティ基金が、歩行中の交通事故死傷者が最も多い7歳の子どもを守るために取り組む啓発プロジェクトに合わせて実施。事故が増える入学シーズンを前に、保護者や地域社会に備えを呼び掛けている。
「『ナナまも』~7歳まもる!交通安全プロジェクト」と銘打った取り組みは、今年1月下旬にスタート。当初は幼稚園児姿だったナナちゃんが、今回は赤いランドセルを背負った小学生になった。
ナナちゃんが注意喚起するのは、歩行中の交通事故死傷者数が7歳でピークになる「魔の7歳問題」だ。歩行中の事故死傷者数を年齢別でみた場合、7歳児は2018~24年の累計で飛びぬけて多い5530人。トヨタ・モビリティ基金の八木健一プログラム・ディレクターによると、認知機能が十分に育っておらず、危険を察知して対応することが難しい上、視野も大人の3分の2しかないことが背景にある。
トヨタ・モビリティ基金の八木ディレクターは、「7歳前後は、外を出歩く機会が増える反面、危険を予知したり回避したりする能力が未熟。『ナナまも』を通じて多くの親やドライバーに、まずはこの事実を知ってもらい、子供たちがずっと笑顔でおうちに帰れるようにしていきたい」と語った。
小学生になったナナちゃんの足元には、名古屋市が信号のない通学路で整備を進める緑に着色した横断歩道を設置。11日は、愛知県警の交通安全教育チーム「あゆみ」が、4月から小学生になる永信保育園(名古屋市)の年長児23人を対象に、交通安全教室を行った。
あゆみの警察官が、信号の模型を掲げながら「赤色の信号はどんな意味か分かりますか」と尋ねると、子どもたちは「とまれ~」と声をあわせて元気に回答。愛知万博のマスコット「モリゾー」「キッコロ」も登場し、交通ルールを一緒に楽しく学んだ後、左右を確認し、右手を上げて横断歩道をわたる練習をした。
ナナちゃん横の壁には、子どもたちが危険な場所で自らを守る能力を身に着けられるように考案された「ナナちゃんと守る 交通安全7つのルール」を掲示。「駐車場では絶対に遊ばない」「信号待ちでは、車道から離れよう」など、歩行中の安全な行動7つを、モリゾーとキッコロ、はち丸(名古屋市マスコット)、ドアラ(同中日ドラゴンズ)、コノハけいぶ(同愛知県警)、クック(同トヨタ自動車)、グランパスくん(同名古屋グランパス)の7キャラクターが呼び掛けている。
ルールを監修した松尾幸二郎・豊橋技術科学大学准教授(愛知県警交通事故抑止対策アドバイザー)は、「“車道から離れる”など、子供には理解が難しいかもしれないものもある。わからない時は、お父さんお母さんが一緒に、なぜそれが必要なのか話しながら一緒に勉強してもらえれば」と話した。
7歳に変身したナナちゃん人形は、3月31日まで見ることができる。「ナナまも」プロジェクトでは、今後も愛知県内の自治体や企業と協力したSNSでの情報発信や、仮想空間に構築された実際の街にアバターとして入ることでヒヤリハットを体験できるシステム、道路上の危険を疑似体験できるプロジェクションマッピングを取り入れたイベントなどを東海地方で開催していく。

















