「一番悲しい人が、一番忙しい」現状を打破 デジタル終活アプリ「SouSou」がDXイノベーション大賞2025を受賞
2月に開催された「DXイノベーション大賞2025」(一般社団法人日本オムニチャネル協会主催)で、株式会社そうそう(埼玉県川口市)が展開するエンディングプラットフォーム「SouSou(そうそう)」 が、ベンチャー部門の優秀賞を受賞した。これまでアナログで属人的な領域だった「終活」を、デジタル技術によって社会基盤として再設計する「エンディングDX」の取り組みが高く評価された。
日本は2040年に年間死亡者数が約170万人に達すると予測される「多死社会」を目前に控えている。同社の調査によれば、全世代の80%以上が「デジタル終活」に関心を持つ一方、実際に実行している人はわずか3%にとどまっている。高齢層のスマートフォン普及率が90%を超える現代において、ニーズはあるものの、信頼できる「受け皿」となるデジタル基盤が欠如していたのが実状だ。
受賞した「SouSou」は、マイナンバーカードを活用した次世代型の終活アプリ。App storeとGoogle playで入手できる。利用料は完全無料で、エンディングノート作成などの基本機能に加え、「本人性の担保」「逝去判定のデジタル化」「外部サービス連携」という3つの大きな特徴を備える。これにより、死後に遺族が直面する膨大な事務手続きや情報の分断を解消し、実務の標準化と負担軽減を目指している。
代表取締役の日下上総(くさか・かずさ)氏は「終活は長らくデジタル化が進まなかった領域。今回の受賞は、エンディングが社会基盤として再設計されるべき領域であることが示された」とコメント。「一番悲しい人が一番忙しい」という現状を変えるため、自治体や事業者との連携をさらに広げ、社会実装を加速させたいという。
単なる効率化を超え、手続きの不安を拭い去ることで、遺族が大切な人の死を穏やかに受け止められる社会へ。「SouSou」の挑戦は、多死社会における新たな「人生のインフラ」として注目を集めている。
















