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万博で世界のグルメ旅行 ハイジのカフェ、70か国の料理がすしと回るベルトも

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2025年日本国際博覧会協会

半年間世界の国々が1か所に集まる万博には、地球のそこかしこから「食」も集結。海外パビリオンの中には、ストーリーのある、えりすぐりのグルメを用意しているパビリオンもあるし、日本の飲食店も万博限定の目玉メニューを発信する。五感をとぎすませて、わくわくする味の世界旅行に出かけてみよう!

人気アニメ「アルプスの少女ハイジ」がはじまると、テレビ画面に目がくぎ付けになった人は世代を超えて多いのではないか。大空に揺れるブランコ、ふかふかした干し草のベッド、搾りたてのミルクやチーズ…。ああ、ハイジ!

スイスパビリオンの最上階にあるハイジカフェ(© スイス連邦外務省 プレゼンス・スイス)

パビリオン内に描かれたハイジの絵(© スイス連邦外務省 プレゼンス・スイス)

「アルプスの少女ハイジ」のもとになった小説が生まれたスイスは、パビリオン最上階に「ハイジカフェ」を設け、スイスと日本の味をミックスしたフュージョン料理を提供する。ハイジもほおばりそうな「スイスドッグ」は、スイス産仔牛のソーセージとフライドオニオンに、海苔とわさびマヨネーズをトッピング。他にも、難波ネギとジャガイモを添えた仔牛の串焼き、チーズと下仁田ネギを使ったキッシュなど魅惑的なメニューがそろう。お土産には、乳脂肪分が多く濃厚なスイス名物・ダブルクリーム×ラズベリー味の「キットカット」はいかが?

スイスドッグのサンプル(© スイス連邦外務省 プレゼンス・スイス)

キットカットのダブルクリーム×ラズベリー味(© スイス連邦外務省 プレゼンス・スイス)

アルザス地方などの有名ワインをそろえるフランスパビリオンは、人気ベーカリー「メゾンカイザー」がビストロを担当。イタリアやチリも自慢のワインを持ち込み、チェコ、ドイツは、名産のビールに力を入れる。

■健康も打ち出すエスニック

シンガポール、マレーシア、フィリピン、インドネシア、ベトナムなどのパビリオンで、本場のエスニック料理が味わえる。シンガポールパビリオンでは、エビのだしにココナツミルクのスープ麺「ラクサ」、ゆでた鶏がご飯に乗った「チキン・ライス」などのほか、熱気あふれる現地のナイトライフをイメージしたカクテルも飲める。

シンガポールの麺料理ラクサ(©The Singapore Pavilion, Expo 2025 OSAKA)

シンガポールのチキン・ライス(©The Singapore Pavilion, Expo 2025 OSAKA)

タイパビリオンのテーマは、なんと「免疫力」。おいしいというだけでなく、健康にも効果がある素材や香辛料を使ったメニュー1万種類を紹介し、タイ式セラピーも体験できる。微笑みの国の健康美に触れ、心身ともにデトックスしてみては。

「免疫力」をテーマにタイの料理を紹介するタイパビリオン(提供:在日タイ大使館)

■大阪発の万博名物、続々登場

さて、日本勢。大阪外食産業協会(ORA)がパビリオン「宴~UTAGE~」は期間を通じ、100社超が屋台街でのグルメ販売や料理教室を行う。道頓堀川が流れるデザインの屋台街で出されるテイクアウトメニューの大半が万博期間限定なので、レア感が大きい。

天井に料理器具や大阪名物、床に道頓堀川がデザインされる「宴~UTAGE~」では、多彩な国の外国人スタッフもお出迎え

「何を入れてもおいしい、おにぎりの包容力を伝えたい」。象印マホービンの店では、半自動の機械が最上位モデルの炊飯ジャーで炊いたごはんを握る。「人が握るのと同じふんわり感とおいしさを実現する」(担当者)マシンの〝握り〟能力は、1日最大2400個。ウメなどの定番に加え、日本各地、海外各国由来の具が入った4種ずつをひと月ごとに変えながら出していく。

1日2400個を握れるおにぎりマシン(提供:象印マホービン)

世界各国、日本の具が入ったおにぎり (提供:象印マホービン)

ソフトクリームの日世は、1970年の万博当時に出したソフトクリームを味と形そのままに復刻。一方で、プレミア商品の「CREMIA」シリーズで、生クリームを増量し、マスカルポーネチーズでコクを深めた万博限定バージョンが登場する。レトロな復刻版とCREMIA万博バージョンの食べ比べも面白そう。

万博限定で発売されるソフトクリーム「CREMIA」と「バニラ1970」などの商品(提供:日世株式会社)

■回転すしは新たな境地へ

1970年の万博で世界を驚かせた日本の「すしが回るベルト」は、半世紀を超え、再び世の中をびっくりさせそうだ。くら寿司のパビリオンでは、史上最長となる135メートルのベルトが出現。日本のすしと、70カ国・地域の料理が手をつないだトレーに乗って、回る回る!

日本のすし、世界の料理それぞれが乗ったトレーが手をつないで回転ベルトを回る(ⓒExpo 2025)

世界の料理は、くら寿司が各国の大使館などと話し合いレシピを考案。ウニにタマネギ、ライムを添えたチリ料理「エリソス」で、新たなウニの食し方に開眼してみよう!肉だんごにカレー風味のトマトソースとレーズンをかけたエジプトの「ダウードバシャ」は辛みと甘みの調和が絶妙。「アホ」は、ココナツミルクに白玉団子が浮かぶパラオのスイーツで、愉快なネーミングが話題を呼んでいる。

チリのエリソス(提供:くら寿司)

パラオのアホ(提供:くら寿司)

エジプトのダウードバシャ(提供:くら寿司)

日本の握りネタには、くら寿司が海の資源を有効活用するために養殖する「オーガニックハマチ」や「キャベツニザダイ」なども登場。食べて学べるベルトで「世界中に楽しさを届けたい」(同社広報)という。

万博会場では、パビリオン以外にも、フードコートやカフェ、レストラン、キッチンカーなど約70店舗がとっておきのグルメを提供する。

■AI菓子職人、究極のえきそばも

洋菓子のユーハイムは、バームクーヘンのAI(人工知能)職人「THEO(テオ)」と人がともに働く未来型カフェを開く。工場を建てて大量生産しなくても、熟練職人の技を習得したテオが出向けば、世界中どこでも焼きたてのバームクーヘンを届けられる。そんな優しい未来を体現するテオに会いに行こう。バームクーヘンが食べ放題になる時間もあるので、ぜひチェックを。

万博に登場するバームクーヘンAI職人「テオ」(提供:ユーハイム)

小腹がすいたら、和風だしに中華麺を合わせた姫路名物「えきそば」はいかが。まねき食品は、万博限定で神戸ビーフをぜいたくに使った「究極のえきそば」を出す。「日本に元気をもたらすきっかけに」と、昨年1月の能登半島地震で被害を受けた輪島の漆器職人が手がけた器を採用。思いのこもった1杯で一息ついたら、笑顔になって再び万博の旅に飛び出そう。

輪島塗の器に入った「究極のえきそば」(提供:まねき食品)

紹介しきれないグルメは、あなた自身で歩いて見つけて欲しい。情報はココから!

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