心と体をめぐる思考の軌跡食べる本 読むダイエット
食べることや健康に関心のある人は少なくない。さまざまな方法でダイエットを試みたり、おいしいものを追求したり。自分のアンテナにひっかかる断片的な情報を整理するのは難儀だが、一人の作家の視点でまとめられたものを読むのであれば話は別。「私たちは何を食べているのか?」「食べることとは何か?」を高橋源一郎氏が語る『食べる本 読むダイエット』(河出書房新社・税込み1650円)が4月28日に発売される。
高橋さん自身のダイエットをきっかけに始まった「こころ」と「からだ」をめぐる思考の軌跡が克明につづられた手記。換言すれば「ことば」を食べるリーディング・ダイアリーズだ。集英社学芸部ウェブサイトの人気連載「読むダイエット」を改題、加筆修正し書籍化されたもの。
哲学者の鶴見俊輔氏をはじめ、先人たちが残した「老いのことば」をたどった話題書『ぼくたちはどう老いるか』(朝日新書)の執筆中、「老い」への思索を深めていた時期に、高橋さんは体重の急激な変動に驚き、ダイエットを始めた。そして体の劣化はすべての劣化の象徴だと考え、健康な体と心を求めて本を読みあさり、「ことば」を食べ続ける日々を送ったのだそうだ。著者が古今東西の食をめぐる本と向き合い、ひも解いた末にたどり着いた世界が語られている。
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