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「時間がない」は嘘?副業成功者が実践する"ネッチュウ"時間創出術

「平日は22時まで残業、土日は子供の世話で手一杯。副業なんて無理」

こう嘆く田中さん(45歳・中間管理職)は、実は副業月収50万円を達成しています。彼が変えたのは時間の作り方ではなく、「ネッチュウ」の対象を明確にしたことでした。
副業で成功する人と挫折する人の決定的な違いは、時間管理術ではありません。それは「何に熱中するか」を明確にできているかどうかです。多くの副業指南書は「隙間時間を活用しよう」「効率化が大事」と説きますが、これらは本質を見誤っています。

田中さんの転機は、副業への取り組み方を根本的に見直したことにあります。以前は「お金を稼ぐため」という漠然とした目標で、Web制作の勉強を始めました。しかし3ヵ月で挫折。「やはり時間がない」と諦めかけた時、ある質問に出会いました。

「本当は何がしたいのか?」

彼が気づいたのは、技術習得そのものではなく「子供に誇れる父親になりたい」という想いでした。その瞬間から、副業は「義務」から「ネッチュウの対象」に変わりました。毎朝5時に起きるのが苦痛から楽しみに変わり、通勤電車での学習時間も有効活用できるようになりました。

「時間がない症候群」の正体

副業実践者の43.1%が「時間がない」と回答する調査結果があります。しかし、この数字には重要な示唆が隠されています。時間は誰にでも平等に24時間与えられているにも関わらず、なぜこれほど多くの人が同じ悩みを抱えるのでしょうか?
調査企画:KJリサーチ/調査媒体:ネットリサーチ/対象:個人事業主、営業、経営者58名/調査結果詳細:https://kigyo18.net/survey-220531.html

答えは「内省の不足」にあります。多くの人は「副業=追加収入」という表面的な理解に留まり、なぜその副業でなければならないのかを深く考えていません。結果として、モチベーションが維持できず、「時間がない」という言い訳に逃げてしまいます。
これは心理学でいう「認知的不協和」の典型例です。本音では「やりたくない」のに、建前では「やらなければ」と思っているため、脳が矛盾を解消しようと「時間がない」という合理化を生み出します。

「ネッチュウ」による時間創出の実践法

真の時間創出は、以下の3ステップで実現できます。

ステップ1:ネッチュウの再定義

「なぜ副業をするのか?」を5回繰り返して問います。「収入アップ→子供の教育費→より良い未来→家族の幸せ→自分の存在価値」といった具合に、根本的な動機まで掘り下げます。

ステップ2:マイクロタスク化

90分の作業を15分×6回に分割します。人間の集中力は15~25分が限界のため、短時間集中の方が効率的です。実際、田中さんは「朝5分のプレトレーニング」から始めて、徐々に時間を延ばしていきました。

ステップ3:完璧主義の放棄

「とりあえず20点で良い」という基準を設けます。完璧を求めると行動が停止し、結果的に0点になってしまいます。まずは「できることから始める」姿勢が、継続への第一歩となります。

バランス調整の現実的アプローチ

本業・家庭・副業の三重負荷は確かに大変です。しかし、この状況を「制約」ではなく「集中力の源泉」として捉え直すことができます。限られた時間だからこそ、無駄を排除し、本当に重要なことに集中せざるを得なくなります。
家族の理解も重要な要素です。副業の目的を「家族のため」と明確にし、具体的な目標(「2年後に住宅ローンを繰り上げ返済」など)を共有することで、協力を得やすくなります。

田中さんの成功は偶然ではありません。それは「ネッチュウ」という情熱の対象を明確にし、その熱量で時間を創出した結果です。あなたも今日から、「時間がない」という言葉を封印し、「何にネッチュウするか」を問い直してみてはいかがでしょうか? その答えが見つかった時、時間は自然と生まれてくるはずです。

<筆者略歴>

新井 一:起業コンサルタント 1996年 23歳で会社員のまま起業
2007年 起業支援を本格スタート(現・起業18フォーラム)

新井 一:起業コンサルタント

(新井 一:起業コンサルタント)

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