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【攀枝花（中国）2025年12月10日新華社＝共同通信JBN】2025年Hydrogen Energy Industry Chain Ecosystem Conference & Panzhihua Hydrogen Energy Industry Investment Promotion Conference（水素エネルギー産業チェーン・エコシステム会議および攀枝花水素エネルギー産業投資促進会議）が12月5日、四川省攀枝花市で開催されました。同市は、水素の製造・貯蔵から輸送・応用までバリューチェーン全体にわたる主要な投資機会のパッケージを発表、総投資規模は100億元を超えます。

攀枝花市は近年、水素エネルギー分野を都市変革と産業高度化の極めて重要な推進力と位置付けています。豊富な工業副産物である水素、低コスト生産、バナジウム・チタン材料という堅固な基盤を生かし、同市は生産・貯蔵・輸送から応用・装置製造まで水素バリューチェーン全体の包括的成長を目指しています。同市は、水素エネルギー産業のモデル都市となるべく、地域水素供給センター、イノベーション拠点、貯蔵・物流拠点、応用拠点、ハイエンド装置製造基地の建設を進めています。

新たに発表された投資機会リストが強調しているのは、幅広い戦略的重点プロジェクトの数々です。東区は「太陽光発電＋水素製造＋装置製造」の統合クラスターの開発を進めており、西区では大規模なグリーン水素・合成アンモニア基地が建設中です。仁和区は燃料電池応用と統合エネルギーステーションに重点を置いており、米易県、塩辺県、バナジウム・チタン・ハイテク区は、それぞれ水素装置製造、水素貯蔵材料、総合利用の各分野で高品質プロジェクトを展開しています。こうした取り組みは、攀枝花市が水素エネルギー・エコシステムづくりに注力していることを如実に示しています。

攀枝花市はこれまでに、19の水素関連企業を育成して水素エネルギー・エコシステムを形成、複数の実証プロジェクトが着実な進展をみせています。

一方、同市は水素分野向けの政策パッケージと需給協力リストも発表、対象を絞った支援策を提供するとともに産業ニーズを明確化し、この分野における効率的なマッチングとクラスター開発を促しています。

具体的には、需要リストには燃料電池部品、水素製造装置、水素自動車などの製品・サービスが含まれ、供給リストには燃料電池システムや重要材料が挙げられています。これらは、生産・貯蔵・輸送・応用まで、攀枝花市の水素エネルギー・エコシステムの全体像を明確に示しています。

こうした取り組みは、プロジェクト開発、費用補助、財政的インセンティブ、人材誘致など包括的支援を提供する省および市の強固な政策枠組みによって支えられています。主な施策としては、水素ステーション建設への最大500万元の補助金や、水素燃料電池車の高速道路料金の全額免除が挙げられます。政府は、利害関係者同士を連携させることで、産業チェーン内の内部循環の円滑化や企業間協業の障壁低減を図っています。

攀枝花市は、恵まれた資源と産業の強みを生かし、政策インセンティブを開発推進へと転換させています。需要と供給に基づく同市独自の手法は、同様の産業発展を目指す他地域に貴重な知見を提供しています。

ソース：2025 Hydrogen Energy Industry Chain Ecosystem Conference & Panzhihua Hydrogen Energy Industry Investment Promotion Conference