消費者の約77%は「農業バイトに興味あり」、農家が重視するのは「経験よりも意欲やマナー」 農業バイトに関する調査
コメ価格の急騰で関心を集める農業。興味がありアルバイトをしたいという人が増えている一方、人手不足で悩む現場からはアルバイトでもいいから手伝ってほしいと思う農家もある。そうした中で、マイナビ(東京)は「農業アルバイトに関する現状と意識調査」を実施した。この調査は、運営する「マイナビ農業」を利用する農家697人、消費者1936人を対象として3月1日~3月31日の期間に行った。
農業バイトについて聞いたところ、消費者のうち77.5%が「興味がある」(「興味がありアルバイトをしたことがある」(16.3%)+「興味はあるが経験がない」(61.2%)と回答。経験がない理由としては、「体力に自信がない」(20.3%)「周りに農家がおらず、縁遠い印象がある」(19.5%)「農業経験がなく、仕事が務まるか自信がない」(19.4%)などの回答が多い。仕事内容がハードなイメージと、そもそも農業と無縁であることが農業バイトから遠くなるようだ。
さて、受け入れる側の農家はというと、半数以上の57.7%の農家が「アルバイト雇用をしている」と答えた。農家がアルバイトを採用する際に大切にしているのは「真面目、熱心に取り組んでくれそう」(26.7%)が最も多い。以下「あいさつなど最低限のマナーがある」(17.9%)「農作業の経験がある」(14.1%)が続いた。
アンケートを実施した『マイナビ農業』は、人手不足に悩む農家と農作業を手伝いたい人をマッチングするアプリ『農mers』を運営している。農業バイトに興味はあるが探し方がわからないという人は、のぞいてみてもいいかもしれない。なお、同アプリは農業界の人手不足問題を解決することを目指し、住友化学が提供する農業関連の総合情報サービス『つなあぐ』と、ユーザーIDおよびポイントの連携を開始している。