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第29回世界ガス会議が北京で開催

 
AsiaNet 200820 (0070)

【北京2025年5月16新華社=共同通信JBN】第29回世界ガス会議(World Gas Conference、WGC2025)が、5月19日から23日まで北京のNational Convention Center(国家会議センター)で開催されます。1931年の創設以来、初めて中国で開催される同会議では、注目すべき4つの主要イベントが予定されています。

エネルギートランジションにおける天然ガス産業の新たなトレンドに注目

エネルギー安全保障と低炭素化は世界的な課題となっており、「安全性、手頃な価格、持続可能性」を特徴とする天然ガスは、持続可能な未来への重要な架け橋となっています。国際ガス連合(IGU)のLi Yalan会長は、天然ガスは世界で3番目に大きなエネルギー源で、年間消費量は4兆1000億立方メートル超とエネルギー構成の約24%を占めていると語りました。天然ガスは、資源が豊富で低炭素、そしてクリーンなエネルギーとして、エネルギー安全保障の確保とエネルギートランジションを支える上で極めて重要な役割を果たしています。

「Energising a Sustainable Future(持続可能な未来への活力)」をテーマとする本会議では、世界のエネルギーマクロ環境と変革の課題、地域におけるガス開発の多様性、中国の天然ガス開発の見通し、ガスインフラの課題と機会、さらに液化天然ガス(LNG)セクターの市場見通しと投資見込みなどが取り上げられます。これらのトピックは、フォーラム、基調講演、円卓会議、ハイレベル対話を通じて検討され、エネルギートランスフォーメーションにおけるガス業界の新たなトレンドについて議論が行われることを目指しています。

エネルギートランスフォーメーションを背景に、ガスの未来に注目が集まっています。本会議では、メタン排出抑制、再生可能ガス、水素エネルギー、そして業界がネットゼロ目標をいかに達成できるかといったトピックにも焦点を当てます。この会議には国内外の専門家が登壇し、議論を通して意見交換や合意形成を行い、「持続可能な未来への活力」に対するガス業界の貢献を促進します。

世界ガス会議がほぼ1世紀を経て初めて中国で開催される意義

世界ガス会議は、国際ガス連合(IGU)の3大主要イベントの1つです。今年の会議は、1931年の設立以来初めて中国で開催されます。2025年は中国の第14次5カ年計画の最終年で、WGC2025はこの重要な節目に当たるため、グローバル企業にとって中国市場開発の恩恵を享受するまたとない機会となります。

WGC2025国家組織委員会(WGC2025 National Organizing Committee)のCao Yujun委員長は、世界ガス会議は中国のガス産業が国際的なのカウンターパートと深く交流するためのプラットフォームを提供し、世界のガス業界が中国に注目して、中国のガス産業の強み、能力、活力を包括的に理解できるようにすると指摘。これは、グローバルな舞台における中国のガス産業の地位と影響力の向上につながり、「この盛大なイベントは、世界のエネルギートランジションを観察する絶好の機会となるだけでなく、クリーンで低炭素、安全かつ効率的なエネルギーシステムの構築に向けた『中国のソリューション』と『世界の叡智』を提供するでしょう」と述べました。

世界をリードする企業が北京に集結し、産業チェーン全体にわたるイノベーションを展示

エクソンモービル、シェル、トタルエナジーズ、BP、ペトロナス、カタールエナジー、CNPC、Sinopec、CNOOC、PipeChina、China Huadian Corporationなど、世界中から300を超える出展者が、5万平方メートルの展示エリアで、ガスバリューチェーン全体と関連産業にわたる最先端技術とイノベーションを展示します。また会議には、総合エネルギー企業に加え、国内外のハイエンド製造、エンジニアリング設計、戦略コンサルティング企業も参加します。本イベントには、3万人以上の専門家の来場が見込まれています。

Cao Yujun氏は、今回の世界ガス会議は中国のガス企業が長年の開発成果を披露する場になると同時に、中国と世界のエネルギー産業の友好の架け橋にもなると強調しました。「一方で、中国のエネルギー企業の『グローバル化』と国際市場への投資を促し、世界のエネルギー分野の発展に力強い推進力を与える。また一方では、エネルギー産業チェーンのグローバルプレーヤーが『中国に来て』、中国の経済発展の波に乗るよう促す」イベントになると語りました。

業界大手が集い、知的交流に拍車をかけ、世界のエネルギー業界に「アイデアの饗宴」を提供

国際ガス連合(IGU)の主要イベントであるWGC2025には、CNPC、エクソンモービル、シェルといった世界トップ50のエネルギー大手企業の幹部を含め、世界のエネルギーガバナンスをリードする専門家や意思決定者が一堂に会します。また、約70カ国・地域のリーダー、国際的な政治家、国際機関のトップ、国際金融機関のリーダー、技術専門家、学界のリーダーなども参加します。3000人を超える参加者が、全体会議、時事問題に関する討論、業界の知見、技術フォーラム、その他の活動に参加、意見を交わし、最先端のグリーンテクノロジーや業界の成功事例を紹介します。

本会議では、世界のエネルギー情勢、エネルギートランジション、地域のガス開発、エネルギーと金融、世界のLNG展望、デジタル化と技術革新などをテーマとする80以上のフォーラムが開催されます。これらのフォーラムは、参加者が戦略的な業界トレンドを把握するのに役立つだけでなく、最先端の技術革新を発見する機会も提供します。世界のガス業界をリードする有力者たちが力を合わせ、世界のガス産業がウィンウィンの協力関係を築き、持続可能な発展を遂げられるよう支援します。

Li Yalan氏は歓迎の挨拶で、「WGC2025は、世界のエネルギーガバナンスと開発の経験を共有するための、多層的かつ多元的なプラットフォームを創出します。最も先見性のある業界知見、最も権威あるトレンド予測、最も深い専門知識、そして最も影響力のあるブランドを結集し、エネルギー業界にワールドクラスの『アイデアの饗宴』をお届けします」と述べました。

ソース:The WGC2025 National Organizing Committee

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